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カリフォルニア州車両管理局(DMV)は、無人運転技術開発の「AutoX」に、同州でセーフティドライバーなしの完全無人運転公道テストを許可したことを発表した。AutoXは世界で2番目、中国初の当該ライセンスを取得した企業となった。
AutoXは2016年9月に設立され、2017年にセーフティドライバー同乗を条件とした、カリフォルニア州の公道テストライセンスを取得している。新たに取得したライセンスは、AutoXのサンノゼ本社周辺の公道でのテストを許可し、乗客を乗せても乗せなくてもよいというもの。テストは24時間可能だが、天気が良好または小雨の場合に限定される。上限時速は45マイル(約72キロ)となっている。
カリフォルニア州の同種のライセンスはグーグル傘下の「Waymo」が2018年10月に取得したのみである。Waymoはカリフォルニア州サンタ・クララ郡の5つの都市の高速道路、一般道路でテストをすることができ、許可対象車両数は36台である。
ソフトバンクが出資した「Nuro」も今年4月に類似のライセンスを取得したが、同社は短距離物流車両の開発を中心としており、許可されているのは貨物輸送のみ。テスト地域はサンタ・クララとサンマテオ郡の計9都市の公道の一部である。許可対象車両数は2台で、天気が良好な場合に限定され、上限時速は25マイル(約40キロ)、走行する道路の制限速度は35マイル(約56キロ)と定められている。
現時点で、約60社がカリフォルニア州での自動運転テストライセンスを取得しているが、完全無人運転が可能なのは上記3社のみである。
AutoXによると、ライセンスの取得までに1年以上の審査期間を要し、DMVのほか、カリフォルニア州交通警察、カリフォルニア州高速道路管理局、同州の一般市民代表や議員、米国運輸省、カリフォルニア大学バークレー校の研究機関などが審査に加わったという。
AutoXはDMVのライセンスのほか、昨年6月にカリフォルニア州公共事業委員会(CPUC)の営業ライセンスをも取得している。これは同州内でのロボタクシーサービスを許可するもので、中国企業初の取得となった。
中国国内に関していえば、AutoXは7月14日に新たに武漢でのロボタクシーライセンスを取得した。バイドゥ(百度)に次ぐ2社目である。
AutoXは武漢を重要な都市と位置づけている。同社は武漢に本社を持つ「東風汽車集団(Dongfeng Motor Corporation)」と2018年に戦略的パートナーシップを結び、2019年に東風汽車から1億元(約15億円)以上の資金を調達した。武漢以外では、深圳、上海、広州での公道テストライセンスを取得している。
中国の他の自動運転技術の有力企業では、「文遠知行(WeRide)」も今月広州市でセーフティドライバーなしの自動運転テストライセンスを取得した。同社はカリフォルニア州でも申請しており、審査を受けている最中である。
2020年の自動運転技術の競争は、どの企業がもっとも早くセーフティドライバーなしでのロボタクシーを運営できるかが、焦点になるだろう。
(翻訳:小六)
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