ポストコロナ時代に天井知らずの消費力 中国がラグジュアリーブランドにとって唯一の光

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米大手コンサルティング企業「ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)」とテンセントが共同で発表した『中国高級品消費者デジタル行動インサイトレポート(中国奢侈品消費者数字行為洞察報告)』によると、2020年、全世界の高級品市場が新型コロナウイルスにより重大な打撃を受ける中、いち早く回復を見せた中国市場では2020年の通年成長率が20~30%となる見込みだという。

9月30日までの6ヶ月間、フランスの高級宝飾ブランド「カルティエ(Cartier)」を傘下に擁するラグジュアリー・コングロマリット「リシュモン・グループ(Richemont)」の中国における売上高は78%の大幅増となり、アジア太平洋市場全体での下げ幅は4%に縮小した。

英国ラグジュアリーブランド「バーバリー(Burberry)」も財務報告書の中で、中国市場の力強い回復により、同ブランドの2020年第2四半期における下げ幅は第1四半期の45%から6%に縮小したことを強調しており、10月には前年比増加に転じた。

高級品関連のブランド戦略コンサルティングを手がける「Equite」のデータによれば、今後、中国の消費者の購買力はさらに上昇するとみられる。中国の消費者が購入する高級品は、全世界総売上高の約4割を占めており、2030年までに、この比率はさらに上昇して5割に達するだろうと予測されている。

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