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著名なドル建てファンドの「ベルテルスマンアジア投資基金(Bertelsmann Asia Investments;BAI)」が、初めて対外的に投資家募集を行い、このほど7億ドル(約733億円)でファーストクローズを終えた。政府系ファンドや大手保険会社、IT大手など、多くの機関が出資した。
BAIは元々、ファンドの設立母体であるメディア企業「ベルテルスマン・グループ(Bertelsmann Group)」を、単独でリミテッド・パートナー(LP)とするのみで、外部からの出資を募ったことはなかった。今回の募集は、BAIがコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)から、多様なパートナーを持つ市場志向なグロースファンドへと変貌したことを意味する。ブランド名もまた、起業家や同業者になじみのある「BAIキャピタル(BAI Capital)」に変更された。
BAIの設立者兼マネージングパートナーである龍宇氏は、米スタンフォード大学の経営大学院を修了。同校初の中国人理事であるほか、国際的ファッションブランド「コーチ」の独立取締役も務める。
BAIは設立から12年で、シェアサイクル「モバイク(Mobike、摩拝単車)」、EVメーカー「蔚来汽車(NIO)」、オンライン音楽プラットフォーム「ネットイース・クラウド・ミュージック(網易雲音楽)」、クラウドコンピューティングサービス「優刻得科技(U Cloud)」、ライブ配信アプリ「BIGO」、フィットネスアプリ「Keep」、上場間近のフィンテック企業「聯易融(Linklogis)」など、200社以上に出資してきた。
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