新興EV「NIO」採用のLiDARメーカー「Innovusion」、70億円超の資金調達

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車載用LiDARを開発する「Innovusion(図達通)」が、シリーズB+で6600万ドル(約72億7000万円)を調達した。リード・インベスターは「国泰君安国際(Guotai Junan International)」のプライベート・エクイティ・ファンド、コ・インベスターは「順​為資本(Shunwei Capital)」および既存株主のEVメーカー「蔚来汽車(NIO)」傘下のファンド「蔚来資本(NIO Capital)」、 シンガポールの政府系投資会社「テマセク・ホールディングス(Temasek Holdings)」など。同社は今年5月にもシリーズBで6400万ドル(当時約69億円)を調達している。

資金は、蔚来汽車初となるスマートEVセダン「ET7」向けLiDAR製品の量産、供給などに充てられる。ET7は今年1月に発表され、2022年第1四半期に納車される予定だ。同車に搭載されるLiDARは、Innovusionと蔚来汽車が共同開発した画像レベルの超長距離、高精度センサーで、120度の超広視野角、最高分解能0.06°×0.06°、最大検出距離500メートルという性能をもつ。

Innovusionは、2016年、バイドゥの経営幹部だった鮑君威氏らにより設立された。現時点で、研究開発チームは米国シリコンバレーと中国江蘇省蘇州市に、製造工場は湖北省武漢市にある。

なおLiDARメーカーでは、Innovusionのほかにも「禾賽科技(Hesai Technology)」が、今年6月にシリーズDで3億ドル(当時約327億円)以上を調達している。この時のリード・インベスターは「高瓴創投(GL Ventures)」、「シャオミグループ(小米集団)」、「美団(Meituan)」などが務めた。

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