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数学界では最高峰の賞で「数学のノーベル賞」と呼ばれるフィールズ賞を2002年に受賞したフランス人数学者ローラン・ラフォルグ(Laurent Lafforgue)氏が、21年間勤めたフランス高等科学研究所(IHÉS)を退所し、ファーウェイ(華為技術)フランス法人の「Huawei Technologies France」に加入した。ラフォルグ氏が勤務していたIHÉSが明らかにした。
ラフォルグ氏とファーウェイの協力関係は2017年から始まり、ファーウェイは当時、トポス理論と関連アプリケーションに関する2年間の研究プロジェクトに資金を提供していた。また、2019年にラフォルグ氏は、ファーウェイがIHÉSに創設した代数幾何学講座の担当者となったほか、IHÉSでファーウェイが提供する「Huawei Young Talents Program」の責任者も務めた。このプログラムは、キャリアの初期段階にある数学や理論物理学の人材の研究活動を支援するもので、10年間、毎年平均7名のポスドク研究者に奨学金を提供してきた。
フランスのメディアの報道によると、今回のラフォルグ氏のファーウェイ加入は、代数幾何学のグロタンディーク・トポス理論の研究を主な目的としている。この理論は、ドイツ出身のフランス人数学者アレクサンドル・グロタンディーク(Alexander Grothendieck)が60年前に提唱したもので、ラフォルグ氏は「この研究を謙虚に続ける機会を得られたことを嬉しく思います」と述べている。
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