中国短編動画大手「快手(Kuaishou)」、共同創業者の宿華氏がCEO退任

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中国のショート動画アプリ大手の「快手(Kuaishou、海外版は『Kwai』)」は10月29日夜、同社共同創業者の宿華氏が最高経営責任者(CEO)を辞任し、共同創業者である程一笑氏が2021年10月29日付けで同職に就任すると発表した。

今回の人事異動後、宿華氏は引き続き董事長、執行役員、報酬委員会のメンバーを務め、会社の長期戦略の策定を担当する。程氏はCEOとして同社の日常業務と事業開発を担当し、董事長である宿氏に業務報告を行う。

 快手は2013年に宿華氏と程一笑氏がそれぞれ率いていたスタートアップチームの合併により誕生したもので、創業以来共同で指揮を執る2トップ体制をとっていた。これまでの社内の役割分担では、商業化、投資・資金調達、海外事業、管理・人事・財務、対外事業などを宿氏、 プロダクト、オペレーション、Eコマース、ゲームなどの重要なビジネスユニットを程氏が率いていた。

同社は2021年2月に香港上場を果たしたが、IPO後の株価は一時400香港ドル(約5880円)以上になった。 前回の目論見書によると、IPO前には宿氏が12.648%、程氏が10.023%の株式を保有している。 

29日時点で、同社の株価は103香港ドル(約1514円)で、時価総額は4300億香港ドル(約6兆3200億円)を上回っている。

これまでに、アリババのジャック・マー(馬雲)氏、ソーシャルEC「拼多多(Pinduoduo)」の黄峥氏、TikTokを創業したバイトダンス(字節跳動)の張一鳴氏など、中国ネット巨頭のCEOたちが次々と退任を発表している。

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