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中国火鍋チェーン大手「海底撈火鍋(かいていろうひなべ)」がこのほど、香港証券取引所を通じて、業績が振るわない約300店を今年中に閉店すると発表した。そのうち一部の店舗は2年以内の期間で休業をしながら調整をしていく予定だ。
発表文によると、会社の経営状況が全面的に改善するまで、グループの事業拡大計画を縮小させるという。今後、客席回転率が平均4回を上回らない限り、原則として大規模な新店舗オープンは行わない方針。また、従業員は解雇せず、店長・スタッフともにグループ内で再配置する。
公開資料によると、海底撈は2020年に544店舗、21年上半期に299店舗を新たにオープン。21年6月30日時点で全世界に1597店舗を展開している。
海底撈の株価は今年に入ってから77%下がり、時価総額も3600億香港ドル(約5兆2100億円)以上が蒸発。これに伴い、同社を創業した張勇氏の資産も大幅に減っている。フォーブスの富豪データによると、同氏の資産は84億ドル(約9480億円)で、シンガポールの富豪ランキング第5位である。
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