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中国自動車大手の吉利控股集団(Geely Group)傘下のスマートフォン会社「湖北星紀時代科技有限公司(Hubei Xingji Times Technology)」が、スマートフォンメーカー「魅族科技(MEIZU)」と買収に向けた話し合いを進めていることが関係者の話で分かった。取引が完了していないため買収金額は不明である。両社に事実確認をしたが、明確な回答は得られなかった。
吉利は長年にわたり、乗用車を中心とする自動車事業に注力し、投資やM&Aを繰り返してきた。2010年にスウェーデンのボルボ・カー、2017年にマレーシアのプロトンとイギリスのロータス・カーズ(当時はプロトンの子会社)を買収し、2018年には独ダイムラーの筆頭株主となった。今回のハイエンドスマートフォン事業買収の狙いは、将来的に吉利とボルボ・カーのエコシステムの強みを生かし、スマートカーとスマートフォンとの相乗効果を図るためと推測される。
魅族は2003年に設立されたオーディオ機器、スマートフォンメーカー。2009年2月に中国国産としては初のスマートフォン「Meizu M8」を発表した。15年にアリババグループから5億9000万ドル(約670億円)の出資を受け、大きな注目を浴びたが、その後ファーウェイ、シャオミ、アップルなど大手メーカーによる寡占が進み、21年上半期には、中国におけるスマホ市場シェアが1%未満となった。
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