セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
コロナ禍の影響や中国コスメブランドの台頭、欧米大手ブランドの攻勢を受け、中国市場における韓国コスメブランドの競争力が弱まっている。
韓国化粧品大手アモーレパシフィックグループ傘下の高級コスメブランド「HERA(ヘラ)」がこのほど、実店舗での販売を終了し、テンセント( 騰訊)が運営する電子商取引(EC)サービス「微信商城(WeChat Mall)」内のショップも閉鎖した。しかし、同ブランドは中国市場から完全に撤退したわけではなく、大手ECサイト「天猫(Tmall)」での販売は継続している。
HERAは昨年12月31日、大手ECサイトの「京東商城(JD.comドットコム)」と「唯品会(VIP.com)」の公式ショップを閉鎖していた。同じくアモーレパシフィック傘下のコスメブランド「イニスフリー (innisfree)」や「エチュードハウス(Etude House)」も昨年、中国事業を縮小している。
HERA は1995年に設立され、2013年にヒットした韓国ドラマ「星から来たあなた」で中国の消費者に知られるようになり、16年7月に中国市場進出を果たした。アモーレパシフィックは、今回の事業縮小を戦略的な調整だとしている。。
アモーレパシフィックの決算報告書によると、21年第4四半期のグループ全体の純損失は731億ウォン(約69億円)だった。21年通期のHERAの実店舗売上高は前年より29.4%減少している。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録