ポータブル電源市場を独占する中国企業、防災ニーズの高まる日本市場に熱視線

ポータブル電源市場が2020年以降、爆発的に成長している。中国の専門調査会社「高工産業研究院(GGII)」によると、21年の世界のポータブル電源の出荷台数は前年比131.7%増の約4838万台と激増している。

中国の証券会社「民生証券(Minsheng Securities )」のリポートによると、中国は部品の製造コストや人件費に優位性がある上、サプライチェーンも整っているため、ポータブル電源の生産拠点が集中している。中国メーカーのポータブル電源の出荷台数は、世界全体の9割以上を占めるという。

現在のところ、ポータブル電源の主な市場は、米国、欧州、日本などとなっている。欧米はアウトドア産業が発達しており、屋外で電化製品を利用できるポータブル電源の需要が高い。日本は自然災害が多いため、非常用電源装置としてのポータブル電源が注目されている。

ポータブル電源で世界シェア2位に躍進。中国「EcoFlow」設立5年でユニコーンになったわけ(上)

多くの中国メーカーが海外進出を加速する中、海外での販売台数がとくに多いブランドが4つある。深圳市華宝新能源が展開する「Jackery(ジャクリ)」、深圳市正浩創新科技の「EcoFlow(エコフロー)」、深圳市徳兰明海科技の「BLUETTI(ブルーティ)」、モバイル充電器で知られる安克創新科技の「Anker(アンカー)」だ。

米アマゾンの2022年7月時点のポータブル電源のBSR(ベストセラーランキング))では、Jackeryがダントツの1位、BLUETTIは4位となっている。また、 アマゾンジャパンのBSRでは、トップ4をJackery、EcoFlow、Anker、BLUETTIが独占した。

(アマゾンジャパン「ポータブル電源・蓄電池の売れ筋ランキング」)

BULETTIはこれまで、主に個人ユーザー向けに電子商取引(EC)経由でポータブル電源を販売してきたが、22年8月に日本で「法人向け」「行政向け」のビジネスを展開する新会社「ブルーティパワー」を設立。同年12月末には秋葉原に日本初の直営店を出店している。

電気代節約、防災物資のニーズ高まるポータブル電源~完全自社生産のブルーティ、神田に直営店オープン

(36Kr Japan編集部)

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