中国1月車載電池搭載量、CATLとBYDが不動の2トップに

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【新華社北京2月20日】中国の車載電池業界団体、中国汽車動力電池産業創新連盟が発表した中国の1月の車載電池搭載量は前年同月比0.3%減(前月比55.4%減)の16.1ギガワット時だった。

搭載量の上位3社は前年同月・前月と変わらず、寧徳時代新能源科技(CATL、7.17ギガワット時、市場シェア44.4%)、比亜迪(BYD、5.51ギガワット時、34.1%)、中創新航科技(CALB、0.79ギガワット時、4.9%)の順だった。4位以降は入れ替わりが激しく、競争が白熱している。前年同月と比べると、合肥国軒高科動力能源、蜂巣能源科技(SVOLT)、孚能科技(ファラシス・エナジー)などの順位が下がり、恵州億緯鋰能(EVEエナジー)、欣旺達電子(サンオーダ)などが上がった。前月比では、欣旺達電子、孚能科技、瑞浦蘭鈞能源などが下がり、恵州億緯鋰能、蜂巣能源科技などが上がった。

調査会社の盖世汽車研究院の王顕斌(おう・けんひん)総監は、第2グループのメーカーのうち、売れ筋の新エネルギー車(NEV)に車載電池を供給しているメーカーが急速に台頭していると分析する。欣旺達電子は、浙江吉利控股集団の新しい電気自動車(EV)ブランド「極氪(ZEEKR)」の新型車「ZEEKR 001」の車載電池サプライヤーの一つ。同モデルの22年の月間納車台数は最低となった3月の1795台から12月の1万1337台へとうなぎのぼりに増え、年間で7万1491台に達し、欣旺達電子の車載電池出荷量の増加につながった。

新興EVメーカーの理想汽車は8日の新車発表会で、蜂巣能源科技と欣旺達電子の2社と車載電池の生産で提携すると明らかにした。2社は、理想汽車が自主開発した電池パックに特化した生産ラインを設立し、生産に当たる。理想汽車の今年1月の納車台数は前年同月比23.4%増の1万5141台で、新興メーカーの中で際立った実績となった。

王氏によると、新エネ車メーカーはサプライチェーンの安全や安定のため、複数の車載電池サプライヤーを引き入れ、供給体系の多角化の確保を図っている。車載電池の第2グループで競争が激しく、順位の入れ替わりが続くのはそのためでもある。「技術は自動車メーカーにとって最も重要な要素となる」。例えば欣旺達電子の超急速充電電池「SFC480」は、5分間の充電で200キロ以上走行できる。恵州億緯鋰能の「4680」、蜂巣能源科技の「短刀」やコバルトフリー電池などもそれぞれ特長を備えている。王氏は「これらの車載電池メーカーの製品イノベーション力は非常に強い」と語る。

今後の動向については、海外市場の出荷量の変動も車載電池メーカーの順位に影響する可能性があるとし、「第2グループのメーカーの車載電池は現在、ほぼ国内で搭載されている。世界的に新エネ車が増加すれば、北米や欧州にも大きな需要が生まれる。ただ海外市場の参入ハードルは高く、これらのメーカーが順調に海外進出し、現地で展開していけるかにはまだ不確実性が残っている」との見解を示した。

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