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仏化粧品大手ロレアル中国の副総裁兼高級化粧品部総経理の馬暁宇氏はこのほど同社が開いた「美無界・新奇点-2023年発展戦略年次交流会」で、「実店舗に客足が戻ってきた。第1四半期(1~3月)の消費回復には多少の浮き沈みがみられ、過去の影響がすでに消えたと言うにはまだ時期尚早なものの、全体的な動きは非常に上向きだ」と述べた。
中国の高級化粧品市場は政府部門の支援と調整を背景に、2016年から21年までの5年間に一度も落ち込むことなく、常に35%~40%の成長率を維持してきた。同社の高級化粧品は22年に中国市場でのシェアが30%を超え、23年1~3月には31%を上回った。
馬氏は「今後について言えば、全てが始まったばかりだ。スキンケアやメーキャップ、香水に対するニーズは消費者層、または使用の面から見ても無限の可能性を秘めている。市場の各方面だけでなく、ブランドの面から見ても先行きに大きな自信がある」と述べた。
同社は今後、販売経路や投資、人材養成の三つの分野に引き続き注力する方針である。北アジア地域総裁でロレアル中国の最高経営責任者(CEO)を務めるファブリス・メガルバン氏は「より多くの資金をイノベーションに投入していく。傘下投資会社の上海美次方投資およびビューティーテックエコシステムを構成するスタートアップ企業を選定する『ビッグバン・ビューティーテックスタートアップ・チャレンジ』を通じ、エコシステムの優れた協力パートナーと連携してグリーン(環境配慮型)・環境保全や人工知能(AI)などの分野を模索していく。今後はこれらの重点分野への注視と資源投入を続けていくだろう」と述べた。
同氏は中国市場の最大の特長として、デジタル化の発展度合いが世界のどの国の市場よりも進んでいることを挙げた。同社は十数年前からオンライン販売に乗り出しており、現在は販売の50%以上をオンラインで行っていると説明。電子商取引(EC)もライブコマースやソーシャルメディアなど多様な形態が誕生しており、同社は今後も引き続き消費者のデジタル・スマート体験の向上に取り組み、実店舗のスマート化とオンラインデジタル化を進める方針を示した。(新華社北京)
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