英国系の不動産サービス大手「サヴィルズ（Savills）」がこのほど、2022年の高級ブランドの出店状況に関するリポートを発表した。

22年の世界の高級ブランドの新規出店数は前年比で11％増加した。地域別では、欧州の新規出店数が77％と急増した。世界の新規出店数に占める割合は23％と北米を上回り、中国に次いで2位となった。欧州に海外からの旅行客が戻り、高級品に対する支出が急速に回復したことが要因となった。新規出店数1位の都市は、欧州で最も活発な高級品市場の一つ、ロンドンだった。

高級ブランドは引き続き中国という巨大な高級品市場に注目しており、22年の中国の新規出店数は全体の41％を占めて世界1位となったが、前年に比べれば出店数そのものは減少した。中国での新規出店が減少する一方で、中国以外のアジア地域では新規出店数が拡大した。中東地域の新規出店数は全体の6％を占め、シェアは前年から倍増した。新店舗の大半はドバイとサウジアラビアに位置している。

（36Kr Japan編集部）