セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
米電気自動車(EV)大手のテスラは9月1日、人気車種「モデル3」の改良版の受注を開始した。23年10~12月期には納車が始まる予定だという。
改良版の外観に大きな変化はないが、改良前と比べ航続距離が伸び、車内の快適性が高まった。後部座席にも8インチディスプレーを設置したほか、通風機能付きのシートや、グレードアップしたオーディオなども搭載した。
同社の中国公式サイトによると、シングルモーターの後輪駆動バージョンは、中国の独自基準「CLTC」に基づく航続距離が567キロメートル(19インチホイールの場合)または606キロメートル(18インチホイール)、価格は25万9900元(約520万円)から。デュアルモーターの全輪駆動バージョンの航続距離は713キロメートルで、価格はは29万5900元(約600万円)からとなっている。
これまでの報道では、改良版の価格が20万元(約400万円)以下になるとの予想も伝えられていたが、実際には改良前の価格をやや上回った。
また、テスラの自動運転ソリューション「フルセルフドライビング(FSD) V12」が搭載されていないことに落胆する声もある。36Krの取材によると、テスラは中国で20人前後の運営チームや100人規模のデータアノテーション・チームを立ち上げ、FSDの市場投入に備える計画だという。
モデル3は2016年に発売されてから、一貫して人気を博してきた。改良版では細やかなアップグレードが実施されており、その競争力が維持されるのは間違いない。モデル3の改良版は、テスラが23年の販売目標180万台を達成するのを後押しするだろう。同社の23年1〜6月の世界販売台数は前年同期比88万9000台余りで、すでに目標の半分近くに達している。
*23年9月5日のレート(1元=約20円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録