ソフトバンクG支援のAIロボット「Agile Robots」、独フランカ・エミカを買収

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人工知能(AI)搭載ロボットを開発するユニコーン企業「Agile Robots(思霊機器人)」がこのほど、同業の「Franka Emika(フランカ・エミカ)」を買収したと発表した。

フランカ・エミカは2016年に設立され、独ミュンヘンに本社を置く。同社が提供するロボットアームは、人間の触覚を模倣できる上、AIと機械学習によって自動でタスクを最適化して生産性を向上させる。手頃な価格と使いやすさには定評がある。しかし今年8月、同社は株主間で和解不可能な対立が生じたとし、破産を申請した。

Agile Robotsは18年に設立され、独ミュンヘンと中国・北京の2カ所に本社を構える。ドイツ航空宇宙センター(DLR)の技術をバックボーンに、AIおよびロボット関連の先端技術を深く融合させてイノベーションを図り、ロボットをより広範囲に応用することを目指す。同社は21年、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SVF2)が主導したシリーズCで2億2000万ドル(約330億円)を調達した。

Agile Robotsによるフランカ・エミカの買収はすでに、フランカ・エミカの債権者委員会に承認されている。双方とも取引の詳細な条件については公表していない。買収後、Agile Robotsはフランカ・エミカの従業員100人余りをフォローし、事業開拓や製品開発、研究開発プロジェクトなどを支援していく。

ドイツ航空宇宙センターの技術が叩き台 中国のAI搭載ロボット開発企業、一躍ユニコーンに

*2023年11月7日のレート(1ドル=約150円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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