中国の大手LiDARメーカー「禾賽科技（Hesai Technology）」が3月12日に発表した2023年の決算は、自動運転車や先進運転支援システム（ADAS）向けのニーズと出荷台数が増加し、売上高が前年比56.1％増の18億7700万元で（約390億円）となった。純損失は58.2％増の4億7600万元（約100億円）、非経常損益を除いた純損失は23.4％増の2億4100万元（約50億円）だった。23年の出荷台数は22万2116台、うち10～12月期の出荷台数は8万7736台だった。

LiDARメーカー「Hesai（禾賽科技）」、米ナスダックに上場。中国企業では過去18カ月で最大規模

禾賽科技は23年2月9日、中国のLiDAR企業としては初めて米ナスダック上場を果たした。しかし、米国国防総省が24年1月31日に「1260H」と呼ばれる「米国で活動する中国の軍事企業リスト」に禾賽科技を追加すると、同社の株価は急落した。その後やや持ち直し、3月12日の終値は5.16ドル（約764円）、時価総額は6億4800万ドル（約960億円）となっている。

売るほど赤字膨らむ中国LiDARのジレンマ。香港IPO目指すロボセンス：22年は5.7万台出荷、1台につき赤字18万円

＊2024年3月13日のレート（1ドル＝約148円、1元＝約21円）で計算しています。

（36Kr Japan編集部）