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中国自動車大手の吉利汽車(Geely Automobile)が11月4日、次世代プラグインハイブリッド(PHEV)技術「雷神EM-i」を搭載したコンパクトSUV「銀河星艦7 EM-i」を発表した。中国EV大手BYD(比亜迪)の人気車種「宋 Pro DM-i」に真っ向から競合するため、大きな注目を集めた。
AIを使ったエネルギー管理システムなどを導入し、中国独自のCLTC基準でバッテリーが切れた状態でも燃料消費量3.57L/100kmを達成。バッテリー容量は19.09kWhと28.94kWhの2種類あり、バッテリーのみの航続距離はそれぞれ101kmと150km、エンジンを併用すれば最大1400kmに達する。同モデルは11月8日から予約販売を開始し、先行販売価格は10万9800~14万2800元(約240万~310万円)。
今年5月末には、BYDの発表した第5世代のPHEV技術「DM」が自動車業界に大きな衝撃を与えた。PHEV用に開発されたエンジンの熱効率は46.06%、燃料消費量は2.9L/100kmと、いずれも世界最高をうたう。大容量の燃料タンクと組み合わせることで航続距離2100kmを実現する。
燃費が良く航続距離も長ければ、ユーザーにとってはガソリン代の節約になる。BYDはこの技術を王朝シリーズや海洋シリーズのモデルにすぐさま導入した。それから5カ月たった10月30日、吉利汽車も負けじと「雷神EM-i」を発表し、BYDに正面対決を挑んだ。
雷神EM-iは、量産車としては世界最高となるエンジン熱効率46.5%を達成し、燃料消費量2.62L/100km(CLTCモード)、最大航続距離は2390.5kmに上る。
BYDが第5世代DM技術を発表した日、BYDと吉利汽車が「世界最高のエンジン熱効率」をめぐりSNS上で論戦を展開していたが、ここにきて吉利汽車が頭一つ抜け出した形になった。詳細は過去の報道をご参照いただきたい。
*1元=約21円で計算しています。
(翻訳・畠中裕子)
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