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中国アリババグループ傘下のアリババクラウドが提供する大規模言語モデル(LLM)「通義千問(Qwen3)」が、オープンソースで公開されてからわずか1カ月で、世界のダウンロード数が1250万件を突破し、ここ最近で最も人気のあるオープンソースLLMとなったことが分かった。複数の中国メディアが報じた。
オープンソースのLLMをダウンロードできる「Hugging Face」「ModelScope」「Ollama」では、Qwen3の「0.6B」「8B」「30B」「32B」モデルのダウンロード数がいずれも100万件を超えている。Hugging Faceのデータによると、Qwen3シリーズから派生したAIモデルの数は13万を超え、世界1位となっている。
Qwen3が4月29日に公開されると、瞬く間に注目を集め、開発者から最も能力が高いオープンソースLLMと呼ばれるようになった。Qwen3シリーズは中国初のハイブリッド推論モデルで、人間の思考方法を模倣する「混合専門家(MoE)アーキテクチャ」を採用している。複雑な問題に対しては段階的に深く考えて回答し、簡単な問題に対しては演算負荷を抑えて瞬時に回答できるため、計算能力を大幅に節約することができる。
フラッグシップモデルの「Qwen3-235B-A22B」は、数学的証明やコード生成などのベンチマークテストで、中国DeepSeekの「R1」や米OpenAIの「o1」と「o3-mini」、米Xの「Grok-3」、米グーグルの「Gemini2.5-Pro」といった世界トップクラスのLLMと同等の性能を、より低コストで発揮した。
(36Kr Japan編集部)
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