JDドットコム、「エンボディドAI」に賭ける 一日3社投資の衝撃

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

大企業スタートアップ注目記事

JDドットコム、「エンボディドAI」に賭ける 一日3社投資の衝撃

36Kr Japanで提供している記事以外に、スタートアップ企業や中国ビジネスのトレンドに関するニュース、レポート記事、企業データベースなど、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」を会員限定にお届けします。無料会員向けに公開している内容もあるので、ぜひご登録ください。

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム)が、AIロボット分野への投資を加速している。7月21日、スタートアップ3社が同社から出資を受けたと相次いで発表し、業界を賑わせた。

まず、エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)を開発する人型ロボットメーカー「千尋智能(Spirit AI)」がプレシリーズAで6億元(約120億円)を調達。続いて、高性能な二足歩行ロボットで注目を集める「逐際動力(LimX Dynamics)」が新たな資金調達を実施すると発表した。いずれの資金調達でもJDドットコムが出資を主導した。さらに、人型ロボットメーカー「衆擎機器人(Engine AI)」は同日中に2回の資金調達を完了。シリーズA1の出資をJDドットコムが主導した。

「衣類も畳める」ロボットに投資家が熱視線〜中国エンボディドAI企業、約110億円調達

高性能ロボット「LimX Dynamics」、シリーズAで調達総額100億円に 生成モデルによる動作学習が鍵

人型ロボット、とうとう70万円台に突入。中国「Engine AI」が驚きの低価格で提供

JDドットコムの担当者は「当社は現在、エンボディドAIや大規模言語モデル(LLM)などの注目技術を重視している。今後はサプライチェーン分野にフォーカスし、社内の技術革新や外部投資を通じて技術イノベーションのエコシステムを構築していく」とコメントした。

同社は今年5月、人型ロボット分野で最も注目されるユニコーン企業「智元機器人(Agibot)」にも出資した。また、AIロボット事業を本格展開するため、すでに小売事業部門の京東零售(JD Retail)に「AIロボット事業部」を新設している。

元ファーウェイ“天才少年”、人型ロボットで再び脚光 JDドットコムも出資へ

ロボット企業への投資だけでなく、ロボット販売の取り組みも加速している。今年のEC商戦「618セール」期間中には、30以上のロボットブランドと契約し、製品掲載や販売促進を実施した。すでに「霊宝(CASBOT)」や「宇樹科技(Unitree Robotics)」「雲深処科技(Deep Robotics)」など複数のブランドが受注を獲得したという。

SNSで注目の宙返りロボット「PM01」、中国Engine AIが約380万円で販売開始

*1元=約20円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

36Kr Japanで提供している記事以外に、スタートアップ企業や中国ビジネスのトレンドに関するニュース、レポート記事、企業データベースなど、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」を会員限定にお届けします。無料会員向けに公開している内容もあるので、ぜひご登録ください。

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録