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日本の機械専門商社、山善はこのほど、中国貴州省貴陽市で開かれた「2025中国国際ビッグデータ産業博覧会」に出展し、スマート製造や環境・省エネルギー、先端技術分野における一連のソリューションやスマ-トファクトリー製品を集中的に展示した。
中国支社の森井郷支社長は展示会場で新華社の取材に応じ、同社は現在、中国で進む産業高度化の大きな流れにしっかりと乗っていると説明。製品ラインの継続的な革新やグローバルサービスネットワークを通じて、中国の新エネルギー車(NEV)や半導体、人工知能(AI)などの戦略的新興産業の発展を手厚く支え、スマ-ト製造企業の国内成長を後押しすると同時に、近年は海外進出も支援していると語った。
同社は今博覧会のテーマ展示館で、マニシングセンターや旋盤、データーサーバー用冷却システムソリューション、自動測長協働ロボットアームなど、多くのメーカーの精密製造機器を展示し、来場者の注目を集めた。
森井氏によると、同社は2002年に法人として中国市場に進出して以来、20年余りにわたって深く積極的に関わってきた。
中国市場の大きな変化について、森井氏は「最も直感的に感じるのは顧客構造が変化したこと。十数年前はエンジン自動車を中心とした日系企業が顧客の中心だったが、今は比亜迪(BYD)や小鵬汽車(Xpeng)をはじめとする中国系新エネ車ブランドが急速に台頭し、こうした企業に関連する中国現地の顧客は当社の主力顧客として非常に重要なパートナーとなっており、中国ブランドや製品の国際的認知度が飛躍的に向上したことを示している」と感慨深げに語った。
その上で森井氏は、この変化が山善に新たな戦略的機会、つまり中国企業の海外進出を支援する機会をもたらしたと語った。中国企業が積極的に海外進出し、東南アジアやメキシコなど世界各国・地域で積極的に工場を建設する中、同社もグローバルネットワークを統合し、中国の海外進出企業を支援するため、設備供給から現地化アフターサービス、技術メンテナンスまでワンストップサービスを提供。これらの企業が海外で直面するサプライチェーンや技術サポート、アフターサービスといった核心的課題の解決に取り組んでいるという。
早くから中国市場に無限の可能性を見いだした森井氏は2015年、上海に駐在し、それから10年にわたって中国で勤務、生活しており、中国市場を「挑戦に満ち、多くの機会にあふれる舞台」と表現する。
同社は中国で20年余りにわたり、1万社以上の企業にサービスを提供してきた。現在も協力関係にある顧客は5000社を超えており、今や中国市場での年間売上高は約12億元(約252億円)、世界市場での年間売上高は約5000億円を超えるという。【新華社貴陽】
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