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中国インターネット界の前半期には有利な条件が揃っていた。その前半戦は終わったが、後半戦はまだ始まっていない。中国インターネット業界は長い中盤期に入り込んでいる。
11月27日午後に開催された経済フォーラムWISE2019の「36Kr×アリババクラウド(阿里雲)中小企業アクセラレーション・プラットフォーム戦略発表会」の席上、36Krパートナー馬金男氏は、中国のインターネットは成長過程の中盤に達し、業界全体が差別化と統合のアクセラレーション(高速化)を経験しようとしていると述べた。
「球技では、中盤にはメンタリティ、戦術、チーム構成を調整し、より複雑でより困難な後半戦に備えるという意義がある。企業においては、中盤には、調整だけでなく前進する力を得ることが必要となる」と馬氏は語る。
アリババクラウドの朱以軍セールスマネジャーは、「アリババクラウドは、中小企業のウィークポイント対策をベースに、運用可能なソリューションを提供する。完ぺきな「双創(中国語で創業と創新。スタートアップとイノベーションを指す)」システム、金融、法律、人事などにおけるS2B(サプライチェーンプラットフォーム→ビジネス)、および中小企業向けのSaaSアプリケーションなどはすべて、アリババクラウドが企業に提供し得る実用的なサービスだ。アリババクラウドは、提携パートナーを連携させてリソースを接続および統合し、最終的に顧客指向でマルチプルなリソースプールを形成する」と語る。
36Krとアリババクラウドは企業向けサービスについての共通ビジョンに基づき、中小規模の新興企業へより良いサービスを提供すべくWISE2019で「中小企業アクセラレーション・プラットフォーム戦略提携」を発動した。両者の優良なリソースを統合して、認識、リソース、メディア、クラウドサービス、コミュニティの分野で企業を支援し、より完全で成熟した中国企業向けサービスの新しいエコシステムを構築する。これによりスタートアップ企業は優先度の高い業務に集中でき、信頼性の高い企業向けサービスは活用される機会が広がる。また、スタートアップ企業のイノベーションコスト削減と高速成長も可能となる。
具体的に見ていこう。現在の主要サービスを以下に列記する。
1. 中国で現在行われている「双創」優遇政策に基づき、アリババと36Krは各地方政府と共同で独自の双創リソースを確立する。起業家にビジネス環境の整ったオフィスを提供し、AIやIoT関連で発展性のある分野についてのアドバイスや専門知識を提供することにより、関連分野の深掘りを支援する。
2.プラットフォームには、企業の財務、法務、人事などをマルチにカバーするシェアサービスセンターの機能を持たせる。企業は最小コストでサービスを利用でき、独自の組織運営システムを確立する必要もないので、少ないコストで業務を最大限効率化できる。
3.中小企業向けの高品質で完全なSaaSアプリケーションを提供し、市場浸透から製造まで、プラットフォーム内の協力による最適なソリューションを探し出す。
4.サービス対象の中小企業が一定の規模にまで成長した、あるいは、それ自体が研究開発型企業の場合、プラットフォームは研究開発システム向けの豊富なノウハウに基づき、起業家それぞれのニーズを満たし、核心となるインターネットの基本技術の習得をサポートする。
5.これらのインフラに加え、将来に向けインテリジェントアプリケーションも構築する。既存のAIおよびIoT機能に基づき、顔認識、領収書OCR、音声認識、視覚分析などの技術をメインに据える企業へさまざまな商品やサービスを提供する。これにより、迅速な開発とオーダーメイドアプリケーションという起業家ニーズを満足させる。
発表会後半の関連企業による情報シェアの時間には、小規模・零細企業向けの財務ソフトウエア「暢捷通(Chanjet Information)」の楊春雨総裁、コーポレートサービス「公司宝(gongsibao.com)」を運営する「漢唐信通(北京)科技」創業者の李麗氏、IT関連専門の法律事務所「北京極光律師事務所」チーフパートナーの周麗霞氏、クラウド型文書作成ツール「石墨文档(shimo.im)」商業化副総裁の斉驚氏、モバイル広告「豆盟(Doumob)」の執行董事兼副総裁の周韡韡氏、女性起業サービス「GirlUp」創業者で投資家の呉静氏が、自身のプラットフォームから始めて、株式コンサルティング、財務システム、共同オフィスなど、起業家に提供できる多岐にわたるサービスを具体的かつ詳細に紹介した。
インターネット業界における戦いの中盤では、企業はコア業務に焦点を合わせ、変化に対応すると同時に、共に困難を乗り越え、変化を受け入れ、手を取り合って未来に前進していける質の高いパートナーを見つける必要がある。この度、36krとアリババクラウドが共同で中小企業アクセラレーション・プラットフォームをローンチした意義はここにある。
(翻訳・永野倫子)
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