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中国上海でまもなく開幕する中国国際輸入博覧会(輸入博)に、日本の化粧品大手、資生堂が7年連続で出展する。同社の中国・トラベルリテール地域事業最高経営責任者(CEO)を務める梅津利信氏は「輸入博は新たな技術や商品を紹介する場であると同時に、イノベーションを事業化する重要なプラットフォームだ」と述べ、出展への期待を語った。
梅津氏は過去の出展を通じ、輸入博の影響力の大きさやビジネス面でのメリットを実感しているという。「新たなブランドや商品、技術を輸入博で発表することで、消費者や業界、政府からの評価を直接聞き、すぐに市場投入につなげられる」とし、今年も出展を通じて中国市場の動向を深く把握し、中国の消費者により多くの革新的な技術やブランド、商品を届けたいと語った。
資生堂は1981年、中国の改革開放の歩みに合わせて中国市場にいち早く参入した海外化粧品グループの一つ。梅津氏によると、それから40年以上を経て、中国の消費者はますます多様化し、力強い活力を見せており、資生堂の長期的な発展への自信もさらに強まっているという。
梅津氏は現在の中国市場について、消費構造の高度化が進み、品質やテクノロジー、個性的な価値観、情緒的な価値や体験を重視する多様なニーズが生まれていると分析。資生堂はその中で、ブランドや商品のポートフォリオ(組み合わせ)の最適化や、現地市場の変化を機敏に反映する取り組みを進め、グローバルな強みを生かしながらローカルなトレンドにも対応する「ハイブリッドな価値創造」を目指しているとした。
今年の輸入博で展示する「メディカルビューティー」分野のソリューションもその試みの一つで、資生堂の強みをベースに、現地の原料メーカーや医療機関との協力の成果だ。「こうした協力を通じて商品の高い効果・安全性と品質を確保し、現地のパートナーと共にこの分野でのイノベーションを実現していきたい」と話す。
梅津氏は「輸入博は消費者やパートナーと対面で交流し、信頼関係を築く場になっている。中国が開放を拡大し、市場機会を共有しようとする決意を感じている」と述べ、資生堂としてもその潮流に歩調を合わせ、持続可能な成長を図っていく考えを示した。【新華社上海】
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資生堂、7年連続出展 中国CEO「イノベーションを事業化する場」XxjjpbJ000057_20251104_CBPFN0A001443-1920x1000.jpg)


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