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自動車大手の中国第一汽車集団とドイツ・フォルクスワーゲン(VW)の合弁企業、一汽大衆汽車の3000万台目となる完成車がこのほど、ラインオフした。同社は中国で、累計生産台数が3000万台に到達した初の乗用車メーカーとなった。
1991年設立の一汽大衆汽車は、VW、アウディ、ジェッタの三大ブランドをはじめ、30数車種を生産している。
VWの中国法人、大衆汽車集団(中国)のラルフ・ブランドシュテッター会長兼最高経営責任者(CEO)は、「私たちにとって、3000万台到達は間違いなく卓越したマイルストーンだ」と語り、チームワークの力と互いを信頼する温かさを結集させた結果であり、中国一汽との長期的で安定した戦略的パートナーシップも示していると述べた。
VWは中国市場を開拓する中で、両国の人々により質の高いモビリティー体験を提供し続けるだけでなく、両国協力の重要なつなぎ役を担っていく意向だとした。
VWと中国一汽は今年3月に協定を結び、今後の新車種計画を共同で策定した。中国市場で26年以降、中国向けにカスタマイズしたVW、ジェッタの2ブランドの新車種11モデルを投入する計画で、うち10車種は新エネルギー車(NEV)という。
ますます多くの外資企業が中国新エネ車市場の新たなチャンスに注目しており、事業展開、研究開発の強化、協力の深化などを通じ、中国への投資を拡大している。
ドイツ自動車大手BMWと中国自動車メーカー華晨汽車集団の合弁企業、華晨宝馬汽車が全額出資する宝馬(南京)信息技術がこのほど、設立した。中国の先進的で革新的な成果の世界への融合、商用化を促進させる狙い。米電気自動車(EV)大手テスラが上海に建設した大型蓄電システム「メガパック」の工場は、商用蓄電池をオーストラリアなどに輸出している。トヨタ自動車が完全出資するレクサスの車両やバッテリーの生産、研究開発を手がける工場は、上海で着工した。
中国の技術の進歩と刷新を受け、老舗の外資企業は競争の中で変革の原動力を見出すと同時に、積極的に協力とウィンウィンの道も模索している。ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツグループの中国法人、梅賽徳斯-奔馳(中国)投資は9月、北京字節跳動科技(バイトダンス)傘下の北京字跳網絡技術と、戦略的協力のアップグレードに関する覚書を交わし、人工知能(AI)技術の業種を越えた融合を共同で推進するとした。
このほか、一汽大衆汽車はラインオフ式で、ジェッタブランドの本土運営モデルを前向きに検討するとともに、新エネ車の新車種4モデルを発売する予定とし、今後5年で生産・販売台数を40万~50万台に拡大させ、1000億元規模の産業エコシステムを構築する計画を明らかにした。【新華社長春】
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