中国GPU「壁仞科技」、上場後初決算で売上高207%増 “国産代替”加速も依然赤字
公開日:
中国GPUメーカーの壁仞科技(Biren Technology)は、2025年通期の業績を発表した。売上高は前年比207.2%増の10億3500万元(約240億円)と大幅な増収を達成した。一方、調整後の純損失は約8億7400万元(約201億円)だった。GPU製品の量産・納入体制が整ったことで、増収分が先行投資である研究開発費を吸収し始める段階に入った。
在庫残高は9億4900万元(約220億円)と前年比520.4%増となった。旺盛な下流需要への対応に加え、供給網の安定確保を目的とした戦略的な積み増しとみられる。
同社は、摩爾線程(Moore Threads)、沐曦股份(MetaX)、燧原科技(Enflame Technology)と並び、「国産GPU四小龍」の一角として知られる。2026年1月には香港市場に上場し、初日の株価は82%超上昇するなど、市場の高い期待を集めた。
もっとも、2022年から2024年にかけての累計純損失は63億元(約1450億円)を超えており、巨額の研究開発投資が続く厳しい局面にある。AI半導体の国産化需要を追い風に事業規模は拡大しているが、損益分岐点に達し、安定的な利益を確保するまでには、なお相応の時間を要する見通しだ。
*1元=約23円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)