中国ヒューマノイド「ROBOTERA」、約320億円を調達 物流分野で量産導入

中国の人型ロボット(ヒューマノイド)企業・星動紀元(ROBOTERA)はこのほど、2億ドル(約320億円)超を調達した。順豊集団(SFグループ)が主導し、紅杉中国(Hongshan)、IDG資本などの著名投資機関が共同出資したほか、東風産投、工銀資本などの産業資本も参加した。星動紀元は2026年3月にも、10億元(約230億円)を調達したばかり。

中国ヒューマノイド「ROBOTERA」、新たに約230億円調達 評価額2300億円超

星動紀元は清華大学系のチームによって設立された。AIネイティブな技術路線を掲げており、エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)の頭脳からロボット本体を全て自社開発している。同社の中核となるAIモデル「ERA-42」は、「VLA(Vision-Language-Action、視覚・言語・動作)モデル」と「世界モデル(World Model)」を高度に融合したもので、エンボディドAIにおける「世界モデル」の研究成果を世界で初めて打ち出したチームとされる。

同社は2026年2月、世界モデル分野の権威あるランキング「WorldArena」で、エンボディドAIタスク部門の世界首位を獲得した。4月には、実機競技大会「Benjie’s Olympics」で、「ミカンの皮むき」、「鍵開け」、「靴下の裏返し」の3種目で世界優勝を果たし、「Physical Intelligence(PI)」が保持していた世界記録を更新した。中国企業として唯一のランクインでもあった。

ハードウエア面では、等身大の二足歩行人型ロボット「星動L7」の自社開発率は95%を超える。特に、ロボットハンドには業界初のフルダイレクトドライブ(全直駆)方式を採用し、精密な操作性能と長期耐久性を両立させた。OpenAI、ボストン・ダイナミクス、エヌビディア、アップル、MIT、スタンフォード大学など世界の有力企業・機関が同社のロボット本体を採用しているという。

さまざまな企業と提携を深めている

星動紀元は現在、物流業界での人型ロボット商用化を加速させており、中国郵政および順豊集団と提携。すでに中国全土10カ所以上の物流センターに導入され、一部拠点ではロボット作業効率が人間の85%に達し、24時間安定稼働も実現している。2026年4月以降、1000台規模のロボット納入を開始した。

*1ドル=約159円、1元=約23円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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