ファーウェイ、タイで新スマートウォッチ発表 木村拓哉起用の広告会社も表彰
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中国通信機器大手・ファーウェイ(華為技術)は5月7日、タイ・バンコクで製品発表会「Product Launch Summit」を開催し、スマートウォッチの新製品「HUAWEI WATCH FIT 5 Pro」および「HUAWEI WATCH FIT 5」を正式発表した。今後、日本市場にも投入される可能性がある。
また、同日にはメディア非公開の表彰式も開催され、国内最大級のスキー・スノーボード向けアプリ「yukiyama」と、木村拓哉さんのCM起用も手掛けたJR東日本企画がそれぞれ日本市場への貢献が評価された。

グローバル発表された製品
世界累計2億台、日本はシェア2位
発表会でファーウェイが示したウェアラブル事業の数字は圧倒的だ。2025年6月時点で累計グローバル出荷台数2億台超、2025年7~9月期の腕時計型デバイスでは世界出荷数1位を達成。中国市場に限れば市場シェアは42%に達し、スマートフォン(17%)やタブレット(33%)を大きく上回るファーウェイの最強カテゴリーとなっている。
海外市場でも3年連続で成長を継続しており、ウェアラブルの海外出荷は2023年から2025年にかけて累計21%増を記録した。日本市場ではシェアが20%超を達成し、市場順位は2位にランクイン。本間ゴルフとのGT 6 Proでの協業などゴルフ分野の差別化を軸に据えてきた。
WATCH FIT シリーズは「スポーツ機能とファッション性の両立」という独自ポジションで支持を集めてきたブランドで、累計出荷台数は今年4月時点で2400万台を突破している。今回の「FIT 5シリーズ」は前世代「FIT 4シリーズ」の後継機であり、ディスプレイの大型化、素材のグレードアップ、スポーツ機能の拡充という三本柱で刷新された。
手に届くラグジュアリーな高級素材
上位モデル「WATCH FIT 5 Pro」の最大のアピールポイントは、この価格帯では希少な高級素材の組み合わせだ。ディスプレイは1.92インチのLTPO AMOLEDを搭載し、画面占有率83%・最大輝度3000ニトを実現。ベゼル幅を前世代比24%削減して1.8mmの均一幅とし、フレームレスに近い外観を作り出した。ガラスには2.5Dサファイアガラスを採用し、耐傷性と高級感を両立している。

上位モデル「WATCH FIT 5 Pro」
ケースには航空宇宙グレードのナノセラミックメタルを新たに採用した。セラミックに近い触感が特徴の独自素材で、チタン合金ベゼルとの組み合わせがスポーツウォッチとしては異例のプレミアム感を生み出している。カラーはオレンジ・ホワイト・ブラックの3色展開で、欧州向け想定価格は299ユーロ(約5万5000円)。
スポーツ機能では「バーチャルサイクリングパワー」を搭載した。専用パワーメーターなしに心拍数や速度データからパワー値を推定する機能で、本格サイクリストへの訴求を狙う。GPS測位システム「Sunflower」も刷新し、前世代比で信号強度45%向上・距離精度40%向上を実現した。さらに、地域は限定されるもののファーウェイのリサーチアプリと連携した糖尿病リスク評価機能を搭載するなど、予防医療領域への踏み込みも本格化している。
女性に特化したヘルスケア機能の進化

エントリーモデル「WATCH FIT 5」
エントリーモデル「WATCH FIT 5」は軽量・カジュアル路線を徹底した。本体重量27g・厚さ9.5mmという薄軽設計ながら、1.82インチAMOLEDディスプレイ(最大2500ニト)を搭載。5色展開で各色に専用デザインを設けており、スポーツから日常使いまで幅広いシーンを想定する。欧州向け想定価格は199ユーロ(約3万7000円)。
機能面では血中酸素測定精度を前世代比18%向上させ、新たに体温センサーと女性健康管理機能をシリーズとして初めて搭載した。両モデル共通の新機能として「ミニワークアウトモード」がある。器具不要で10部位・30種類のガイド付きトレーニングをウォッチ上で完結できる機能で、長時間動かないと文字盤のパンダキャラクターが疲れた表情に変化してユーザーに運動を促すゲーミフィケーション設計となる。
yukiyamaとJR東日本企画が受賞
発表会と同日に開催された表彰式では、日本市場への貢献が際立ったパートナー企業2社が受賞した。
yukiyamaは2025年12月、「HUAWEI WATCH GT 6シリーズ」との連携機能をリリース。ゲレンデのGPSマップ表示、仲間のリアルタイム位置共有、リフト運行状況の確認、滑走データの可視化をウォッチ画面だけで完結させた「業界初のスマートウォッチネイティブスキーアプリ」として高評価を得た。

yukiyamaアプリの地図
さらに2026年1月24日〜4月30日の時期には、神立スノーリゾートや星野リゾート ネコマ マウンテンなどの国内5スキー場でHUAWEI WATCHの無料レンタルキャンペーンを展開し、約120名にゲレンデでの実機体験の場を提供した。
JR東日本企画は2025年8月、木村拓哉さんをブランドアンバサダーに起用した「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」の交通広告を担当した。渋谷駅地下通路など首都圏主要ターミナルでの大規模展開により、日本市場でのブランド認知向上に貢献したと評価された。
日本市場の攻勢
WATCH FIT 5シリーズは、サファイアガラス・チタン合金・LTPO AMOLEDの組み合わせは、この価格帯では異例の仕様だ。Apple Watch SEやGarmin Forerunner 265との明確な差別化軸になる。
日本国内での展開時期・価格は未発表だが、WATCH FIT GT 6シリーズ(GT 6:税込3万3880円〜、GT 6 Pro:4万8180円〜)との価格体系を踏まえれば、WATCH FIT 5シリーズは3万円前後が想定される。
本間ゴルフとのコラボ、木村拓哉さんを起用した広告、yukiyamaとの連携―。日本でウェアラブル市場シェア2位から1位を追撃する次の一手として、WATCH FIT 5シリーズが役割を果たせるかどうかに注目だ。
*1ユーロ=約185円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)