「電力」から「算力」へーー電池王者・CATL、DeepSeek巨額調達に参戦か

車載電池世界最大手のCATL(寧徳時代)がDeepSeekのシリーズAラウンドへの出資を検討している。テック業界に特化した米メディアThe Informationが報じた。

CATLのDeepSeekへの出資検討は、同社がAIデータセンターへの関わりを強める流れの一環と見られる。

CATLは4月9日、AIデータセンター向け高電圧直流(HVDC)を提供する中恒電気に出資し、株式の49%を保有する筆頭株主に就いた。5月上旬には関連会社を通じてデータセンター事業者のVNET(世紀互聯)に約9億4200万ドル(約1500億円)を出資、同社株式の38.1%を取得した。

2件の投資後、CATLと中恒電気の株価は大幅に上昇している。

エネルギー貯蔵(ストレージ)から計算力(コンピューティング・パワー)へと切り込むCATLの戦略的ロジックは、すでに2024年11月の時点で兆候が見られていた。DeepSeekのポジショニングはテック・スタートアップから「AIインフラプラットフォーム」へとシフトしており、今回の資金調達は計算力、電力、データセンターなどのインフラ投資に充てられる。電力およびエネルギー貯蔵分野におけるCATLの取り組みは、DeepSeekのニーズと合致する。

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政策もコンピューティングと電力の効率利用を重視している。今年3月に開かれた両会(全国人民代表大会・全国政治協商会議)の政府活動報告では、「算電協同(計算力と電力の相乗効果)」が新型インフラ(新基建)の重点プロジェクトに盛り込まれた。4月には政府4部門が共同で行動計画を発表し、2030年までにデータセンターにおけるグリーン電力の使用比率を80%以上に引き上げる目標を掲げた。

The Informationは関係者の話として、DeepSeekの今回の調達目標額は約700億元(約1兆6000億円)で、テンセント(騰訊)、IDGキャピタル、Monolith Capitalなどが投資家に名を連ねており、調達後の評価額は約450億ドル(約7兆2000億円)に達する見込みだと伝えている。資金調達は早ければ6月にも完了する。

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*1ドル=約159円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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