「掴む前に崩れを予測」 中国発荷役ロボットが約70億円調達、日本の物流現場でも稼働
エンボディドAIを活用した中国の物流ロボット企業「賽那徳(SENAD)」はこのほど、シリーズCで3億元(約72億円)を調達した。出資したのは、中国のトラック配車サービス最大手「満幇集団(Full Truck Alliance Group)」、海通開元(HT Capital)、元禾璞華(Yuanhe Puhua)、そして既存株主の達晨財智(Fortune Capital)などだ。同社はこれまでにも、招商局創投(China Merchants Venture)、アリババなど複数の有力投資機関から出資を受けている。
SENADは物流の荷役・積み下ろしに注力し、産業用の「大脳」とロボットの「小脳」という二層型(デュアル)アーキテクチャを構築。直近では、この分野に特化した世界モデル「Senad Robot Insight-World V3.0」を発表。ロボットが荷物を掴む前に、積み上げられた貨物の安定性や変形、力のかかり具合を予測できるモデルで、荷役作業の効率と安全性の向上につながる。
現在、自律型荷役ロボット「iLoabot-M」、重荷重対応のヒューマノイド「iLoabot-X」、最大80kgの重量物を扱える「iLoabot-Pro」、大量荷下ろし向けの「iLoabot-Ultra」などを展開。軽量物から重量物まで、幅広い荷役ニーズに対応している。
同社によると、これらの製品はすでにタバコ、酒類、医薬品などの大手企業に導入済み。定型的な作業環境では成功率が100%に達し、非定型的な環境でも80%を記録したという。2025年には受注規模が1億元(約24億円)を突破。主力製品である2機種は、日本の大手物流企業でもすでに稼働している。
*1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)