中国ロボット掃除機「Roborock」、海外で稼ぐ 上半期売上高2300億円、世界首位
中国のロボット掃除機大手、石頭科技(Roborock、ロボロック)が発表した2026年1~6月期決算は、売上高が前年同期比27.6%増の100億8400万元(約2300億円)となり、上半期として初めて100億元を突破した。純利益は45.6%増の9億8600万元(約230億円)、非経常項目を除く純利益は60.7%増の8億300万元(約185億円)だった。
海外事業の拡大が成長をけん引した。海外売上高は前年同期比53.8%増の60億7300万元(約1400億円)となり、全体の60.2%を占めた。一方、中国国内の売上高は1.5%増の40億1200万元(約9020億円)にとどまり、国内外で成長率の差が鮮明になった。
製品別では、ロボット掃除機や床洗浄機などスマート清掃関連製品・付属品の売上高が27.6%増の100億7700万元(約2300億円)に達し、売上高全体のほぼ全てを占めた。ロボット掃除機が引き続き主力を担う一方、床洗浄機など新たな製品カテゴリーも成長している。
米調査会社IDCによると、2026年上半期の世界ロボット掃除機市場で、石頭科技は出荷台数と販売額の双方で首位となった。米アマゾン・ドット・コムの大型セール「プライムデー」では、ドイツや英国、スペイン、米国、カナダなど7カ国でロボット掃除機カテゴリーの販売首位を獲得した。
なお、上半期の利益には米国での関税還付約1億9200万元(約44億円)が寄与した一方、約2億2000万元(約50億円)の為替差損も発生した。非経常項目を除く純利益は前年同期比60.7%増となっており、本業ベースでも収益力の改善が進んだ。
世界のロボット掃除機市場では、中国勢の存在感が一段と高まっている。石頭科技のほか、科沃斯(Ecovacs Robotics)や追覓科技(Dreame Technology)などが海外展開を加速する。石頭科技は2025年通期でも海外売上高が前年比63.5%増の104億4200万元(約2400億円)に達し、売上高全体の56%を占めており、海外市場が近年一貫して同社の最大の成長エンジンとなってきた。技術の同質化や中国国内市場の伸び悩み、通商環境の不確実性が高まるなか、各社にとって海外市場の開拓とロボット掃除機に続く「第2の成長曲線」の確立が、次の競争軸となっている。
*1元=約23円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)