世界の家庭用ロボット掃除機、中国勢がTOP5独占 ”iRobot時代”に幕
米調査会社IDCがこのほど発表した「世界家庭用スマート掃除ロボット市場報告書」によると、2026年1~3月期の世界販売台数上位5社を中国ブランドが独占した。
順位は1位から追覓科技(Dreame Technology、ドリーミー) 、石頭科技(Roborock、ロボロック ) 、科沃斯(Ecovacs Robotics、エコバックス) 、小米(Xiaomi、シャオミ)、雲鯨智能(Narwal、ナワール) 。うちドリーミーの販売台数は、155万5000台で、市場シェア23.7%を獲得。売上高でも9億2400万ドル(約1500億円)、シェア28%を占め、販売台数・売上高ともに世界トップに立った。

IDCが発表した「世界家庭用スマート掃除ロボット」の世界販売台数ランキング
一方、かつて市場のパイオニアとして君臨した米iRobot(アイロボット)は、すでに競争から事実上退いている。IDCのデータによると、同社の世界シェアは2025年上半期時点で7.9%まで低下し、5位となった。2023年同期から約10ポイントの下落となる。さらに象徴的な出来事として、同社が中国メーカーの傘下に入ったことだ。
債務超過に陥っていたアイロボットは2025年12月、米裁判所に破産手続きを申請し、長年の受託製造先である杉川集団(PICEA Group)の子会社「Santrum」を通じて再建契約を結んだ。杉川はアイロボットの株式100%を取得し、取引完了後、アイロボットはナスダックから上場廃止となり、杉川が全額保有する完全子会社となった。米国市場で一時70%超のシェアを誇った「ロボット掃除機の王者」は、最終的に自社の中国受託製造先に引き取られる形となった。これにより、世界のロボット掃除機市場の勢力図は完全に「中国化」した。
IDCアナリストによると、今後の業界競争軸は「掃除ができる」から、より高度な「人工知能(AI)+エンボディドAI」へと移りつつあるという。製品は従来の清掃の枠組みを超え、住空間全体を対象としたスマートホーム・クリーニング・ソリューションへと進化を始めている。
*1ドル=約160円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)