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アリババ傘下の企業向けコミュニケーションツール「釘釘(DingTalk)」とARグラスの中国スタートアップ企業「Nreal」は5月中旬、「Dingtalk Work Space」を内蔵した「Nreal ARグラスセットプロフェッショナル版」を深圳衛星テレビの「2020年釘釘春夏新作発表会」で発表した。このARグラスにより、ユーザーは現実世界と結びついた3Dバーチャル作業環境に場所・時間を問わず入り込み、リモートコミュニケーションや共同作業を行える。
発表会の内容によると、今回のプロフェッショナル版はこれまでのコンシューマーモデルのARグラス「Nreal Light」と比べ、以下のような特徴がある。
・視野角52度、メモリ8G+ストレージ128G、解像度1080Pのフルハイビジョン・180度サラウンドディスプレイ、プラグ・アンド・プレイ。
・重さ88グラムと軽量で、滑らかな質感、優れた放熱機能やフィット感はサングラスに近い。
・釘釘の動画機能を合わせて複数の表示モードを実現。ユーザーはサラウンド、レクチャー、共同作業の各モードを素早く切り替えられる。
ARグラスを使用し、Dingtalk Work SpaceのAR共同作業モードをオンにすると、現実世界およびバーチャル環境の二つの空間での「並行作業」が可能となる。つまり、実際の会議室で自身のパソコンを使用して作業するかたわら、ARグラスが映し出すバーチャル空間でオフライン動作のシミュレーション、デスクトップ共有、動画・写真・テキスト解説などのARビデオ会議、さらには同回線に接続する別の場所の同僚といつでもどこでもコミュニケーションを図ることができるのだ。バーチャル空間のフルハイビジョンディスプレイでは、デスクトップの文書を共有できる上に、ディスプレイの大きさ、位置も自由にドラッグ&フィックスでき、デスクの上に固定することでセカンドディスプレイとして使用できる。
このほか、ARグラスはFPS(一人称視点)の動画送信をサポートしており、リモート共同作業、リモート研修、メンテナンス指導、実習指導、遠隔診療なども可能だ。
新たに発表されたARグラスセットには、ユニット本体、コントローラおよびARグラスが含まれ、価格は10999元(約16万5000円)。初回販売分は世界限定50セットで、すでに釘釘の天猫(Tmall)公式旗艦店で予約販売が開始されている。
作業効率の向上はオフィス・会議用製品が一貫して追求する基本要素となっているが、ARデバイスには装着感、画面の解像度、安定性、量産など多くの問題点でのブレイクスルーが必要だ。だがARとビデオ会議の融合が業務上の情報共有やコミュニケーション、ビデオ会議などの空間的制限をさらに取り払うと同時に、実際に作業を行う作業空間や人々の視野を広げており、オフィスコミュニケーションにおける体験や効率を引き上げるプラスの効果が市場に現れ始めている。5Gネットワーク、クラウドコンピューティングおよび音声・動画技術のさらなる発展により、こうした優位性がますます明確になるだろう。
Nrealは2019年5月、KDDI株式会社と戦略的パートナーシップを締結した。(翻訳・神部明果)
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