Uber Eatsに迫る?中国系住民向けのO2Oサービス「GOGO到家」がニュージーランドでローンチ
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ニュージーランドのO2Oプラットフォーム「GOGO到家」は最近、数百万ニュージーランドドル(NZD)に及ぶシリーズAラウンドの資金調達を発表した。出資者は、公衆無線LANに自動接続するアプリ「Wifi万能鍵」で知られる中国企業・LinkSure Network(連尚網絡)の創始者であるダニー・チェン(陳大年)氏だ。
GOGO到家は2017年4月、ニュージーランドで設立。生活関連サービスを提供するO2O企業で、プラットフォーム上の製品カテゴリは、主に食品・飲料・花・ケーキ・家庭用品。すでに同国最大の都市・オークランドでローンチされている。GOGO到家が最初にターゲットにしたのは中国系住民。現段階で加盟しているのは、すべて中華系の飲食店で、1日あたり平均1,000件ほどのオーダーが入っており、今回の融資調達後は本格的にローカルマーケットに参入する予定だ。
現在、ニュージーランド最大のO2OプラットフォームはUber Eats。注文数の1日平均は4,000件ほどだ。GOGO到家の創始者・王向辰(ワン・シアンチェン)氏いわく、早期参入の競合他社と比較しても、同社は「価格面とヒューマンリソースの面で優勢だ」とのことだ。競合であるUber Eatsの手数料が30%である一方、GOGO到家は15~25%となっており、加盟する35%のレストランがGOGO到家1社のみと契約している。
また、GOGO到家の設立メンバーは、中国国内で最先端のIT企業や一流大手企業の出身者をそろえた。王向辰氏本人も通信キャリアで10年にわたりウェブサービスに携わっていた。COO(最高執行責任者)は、旅行の価格比較サイト「チューナー(去哪儿/Qunar.Com)」のエリア総監督出身。以前は共同購入サイト「Meituan(美団網)」にも在籍した経歴の持ち主だ。CTO(最高技術責任者)は三大国有石油企業・シノペック(中国石油化工集団)出身で、長年ソフトウェアエンジニアリング業界に従事していた。
36Krの取材に応じた王向辰氏はGOGO到家について、新たに以下2項目のサービスを拡大する予定だと話した。
■配送システム:現在、GOGO到家の登録デリバリドライバーは300人を超え、食事のデリバリーサービスをメインとしている。将来的にはより迅速な配達サービスの導入も検討中。
■決済システム:ニュージーランドの決済システムは主に、Apple Payとクレジットカードが使用されている。しかし、GOGO到家では今後、Alipay(支付宝/アリペイ)に類する決済方法を導入し、将来的には金融・財産運用サービス事業も拡大する予定。
国内外のマーケットの違いに言及すると、王向辰氏は次の様に語った。「中国国内のビジネスモデルはニュージーランドより豊富だ。例えば、グループ購入の「Meituan(美団網)」や教育アプリの「Dedao(得到)」、Q&Aサイトの「Zhihu(知乎)」、旅行サイトの”「Qunar.Com (去哪儿)」など。国内で人気のこうしたサービスはニュージーランドにはないし、あっても使い勝手がよくない。ニュージーランド人がインターネットで利用するのは主にFacebook、Youtube、GoogleMapやアマゾンくらいです」。