仕入れから販売まで全プロセスをデジタル化、「スーパーで買い物するように簡単」な自動車販売「YIAUTO」

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自動車販売チェーンの「宜買車(YIAUTO)」が、数千万ドル(約数十億円)の資金調達を行ったことがわかった。リードインベスターは「雲九資本(Sky9 Capital)」、コ・インベスターは「藍馳創投(Bluerun Ventures)」、「紀源資本(GGV Capital)」、「険峰旗雲(K2VC)」。「光源資本(Lighthouse Capital)」が財務アドバイザーを勤めた。調達した資金はサプライチェーンの整備に使われる。

宜買車は2015年に設立され、「スーパーで買い物するように」、各メーカーの自動車を自由に選べるということを売りにしている。同社は三級、四級都市の市場から着手し、二次代理店として自動車を販売しており、現在全国の10の省に200店以上ある。

中国の新車販売は数兆元(約数十兆円)規模の市場であり、近年、中小都市や地方都市での新車購入が急増している。既存のメーカー系列のディーラーではこれらの都市のニーズを十分に満たすことができないため、新車の販売体制の変革が迫られている。

独立系の個人販売店と異なり、宜買車はディーラーと提携し、メーカーから直接車両を仕入れ、地方都市で販売している。同社は一般のユーザーに、車を購入する予定のある知り合い紹介してもらうという営業手法を採用しており、営業の効率化を図っている。

また、宜買車はビッグデータ分析によって、車両の価格変動や売れ行きを予測し、それをもとに仕入れる台数を決めている。仕入れから販売までの全プロセスがデジタル化されており、顧客への営業にもビッグデータを使用し、より顧客のニーズに合う車両を薦めるようにし、コンバージョン率を上げている。店舗は契約と納車するためのみに使われ、在庫を抱えることがないため、コストを抑制することができている。

特筆すべきは、宜買車とEC大手の「拼多多(Pinduoduo)」が提携した新車のオンライン販売である。拼多多には宜買車のフラッグシップストアがあり、そこから購入すれば、宜買車が自宅まで車両を届けてくれるのだ。宜買車はこのシステムにより、代理店としての運営コストを下げ、オンラインで車を買うことが当たり前になるようにしたいとしている。このオンラインフラッグシップストアは、オープン3カ月で5000台の販売を記録したという。

今後、宜買車はオンライン・オフラインが融合した店舗網を使い、新車販売、オートファイナンス、アフターサービス、中古車下取りなども行い、中国最大のワンストップ型自動車販売店を目指すとしている。

同社の創業者兼CEOの包牟龍氏は、自動車販売、サプライチェーン関係の事業を長年手掛けている。氏によると、中国の一級、二級都市には大量のメーカー系ディーラーがあるが、販売台数は全国の30%しか占めていない。残りの70%は、メーカー系ディーラーが少ない地方都市の売り上げである。地方都市の販売店は小規模なものが多く、サプライチェーンなどが弱いため、宜買車は地方都市から参入することにしたのだという。(翻訳:小六)

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