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米国の代替肉メーカー「Beyond Meat」が、中国で植物を原料とする豚ひき肉風味の「Beyond Pork」を発売することを決めた。
同社の商品説明によると、Beyond Porkの原料は米と大豆であり、豚ひき肉の食感とジューシーさを再現している。赤身が7割の豚ひき肉と比べた場合、Beyond Porkの脂肪分は50%少なく、カロリーは31%低い。
Beyond Porkは11月18日から24日まで、上海の5つのレストランで試食用に提供される。
Beyond Meat社は2009年に創業され、昨年5月に代替肉メーカー初のナスダック上場を果たした。2020年9月26日時点で、同社の製品は世界80カ国の12万2000の小売店やレストランで提供されている。
国際金融グループのバークレイズは昨年、2019年の世界の食肉市場規模は1.4兆ドル(約150兆円)に達し、植物肉が約1%を占めるとするレポートを発表し、2029年には、植物肉の比率が10%にまで上昇すると予測した。
Beyond Meatは今年7月に中国で小売を開始した。アリババ傘下の生鮮食品スーパー「盒馬鮮生(Hema fresh)」の上海の50店舗で植物肉のハンバーガーを販売したのを皮切りに、スターバックス、ケンタッキー、ピザハットの中国店舗とも提携している。今年8月、Beyond MeatのCEOは、中国の市場規模、中国消費者の植物肉に対する興味が強まったため、今後中国を重要市場として開拓していくと話した。
中国戦略の一環として、Beyond Meatは今年9月に、浙江嘉興経済技術開発区と生産施設の建設について合意したと発表。最先端の技術を導入し、中国でBeyond Meatブランドの植物肉を生産する予定だ。
代替肉のスタートアップは多数あり、米国の企業では2011年に設立された「Impossible Foods」がBeyond Meatの最大のライバルだ。Impossible Foodsの代替肉ハンバーガーは今年10月にシンガポールと香港で発売され、目下中国市場進出を目指している最中であり、行政当局の許認可を申請中だ。中国で工場を建設する計画もあるという。
中国国内の企業としては、香港の「OmniPork」や大陸の「Starfield」などがある。Starfieldは今年9月に、タイのCPグループ傘下のCPフードと植物肉を使った餃子を開発し、CPフードのオンラインストアで販売している。
Beyond Meatが11月に公表した最新の財務レポートによると、第3四半期の売上高は0.94億ドル(約100億円)で、市場予測の1.32億ドル(約140億円)を下回った。前年同期は0.92億ドル(約100億円)だった。第3四半期は1930万ドル(約20億円)の赤字で、市場予測の306.7万ドル(約3億2000万円)の黒字よりも低調であった。なお、前年同期は409.9万ドル(約4億3000万円)の黒字だった。(翻訳:小六)
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