深圳市が初の自動運転バス定期券を発行 スタートアップの「QCraft」が運営

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深圳市が初の自動運転バス定期券を発行 スタートアップの「QCraft」が運営

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深圳市坪山区が、中国初の自動運転バスの定期券を発行した。このバスは坪山駅周辺の住宅地、学校、劇場、公園、企業を結ぶ全長5キロのコミュニティバスで、バス停は計10カ所だ。定期券はスマホアプリ形式で、無料で申請できる。アプリではバスの現在地と到着予定時間を確認でき、QRコードをスキャンして乗車するようになっている。

コミュニティバスは主に幹線道路以外を走行し、特に中国では鉄道駅の半径3〜5キロ圏内を結ぶことが多い。走行路線が一定しており、距離が短く、本数が多いといった特徴は、自動運転の導入に適している。

坪山駅は深圳市の東側にあるターミナル駅で、直近2年間の1日あたりの利用者数は2万人で、ピーク時には3万人を超える。この数字は今後も増えつづけると予想される。

自動運転バスは「軽舟智航(QCraft)」の自動運転マイクロバス「龍舟ONE」を採用。同車種はEVで、9の座席と1つの運転席がある。運転席には運転手ではなく、車両の稼働状況をモニタリングするセキュリティスタッフが搭乗する。

軽舟智航によれば、龍舟ONEは車体周辺の全方位を感知することができ、死角はない。前方は最長で200m先まで感知できる。車体は長さ5.9m、時速は20〜50キロだ。歩行者や車両の回避、自動車線変更、自動方向転換、信号識別だけでなく、急な割り込みや飛び出しなどにも対応できるという。

画像は軽舟智航より

軽舟智航の共同創業者でもある総裁の侯聡氏によると、セダンタイプの車種と比べ、バスは車体周辺の死角が多く、死角をいかに減らせるかが自動運転の安全性を左右するという。龍舟ONEは多種類の高性能センサーによって死角をなくしており、人間の運転手よりも高い安全性を保証できるという。

同社は今後、深圳で自動運転バスのネット配車を展開する予定である。同じルートを利用する乗客を同じ時間帯のバスを利用するように誘導すれば、一人ひとりの交通費を減らすことができる。

2020年12月30日、中国交通運輸部は「道路交通の自動運転技術の発展と実用の促進に関する指導意見」を発表し、旅客輸送の自動運転化を着実に進め、路線バス、長距離バスでの実用化を目指すとした。具体的には、まず専用車線を持つバス高速輸送システムや、産業パーク内などで、自動運転バスを使った通勤輸送を開始し、技術の向上とリスク・アセスメント、緊急時の対策を行った上で、ほかの旅客輸送シーンに広げるとしている。さらに、旅客輸送の自動運転化のためのアクションプランの策定をはじめるとした。前述の指導意見は、自動運転バスの実用化を強力に後押しするものになるだろう。(翻訳:小六)

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