折り畳みスマホ先駆者の「Royole」、科創板上場の審査が中止に

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上海証券取引所が2月10日に発表した公告によると、2月9日、折り畳み式スマートフォンの製造で知られる中国のフレキシブルディスプレイメーカー「柔宇科技(Royole、ロヨル)」と、同社の上場に向けて主幹事を務めていた「中信証券 (CITIC Securities)」が、それぞれ上海証券取引所に対し、IPO(新規株式公開)申請および同取引所のハイテク企業向け市場「科創板(スター・マーケット)」への上場を撤回する旨の文書を提出したとのこと。同取引所は『上海証券取引所科創板における株式発行および上場審査規則』の第六十七条に基づき、柔宇科技に対しIPOと科創板上場の審査を中止する決定を下したということだ。

2012年に設立された柔宇科技は、2018年10月に世界で初めて消費者向けの量産型折り畳み式スマートフォン「FlexPai」を発表し、翌2019年の第1四半期には出荷を開始した。

柔宇科技は昨年12月末、科創板への上場を目指し、144億3400万元(約2345億円)の調達を計画していた。この頃に公表された目論見書から判明している同社の財務状況を見ると、売上高は2017年が6472万6700元(約10億5100万円)、18年は1億900万元(約17億7000万円)、19年は2億2700万元(約36億8000万円)、20年上半期は1億1600万元(約19億8000万円)であった。それに対して純損失額は17年が3億5900万元(約58億円)、18年が8億元(約130億円)、19年が10億7300万元(約174億円)、20年上半期は9億6000万元(約156億円)。つまり、柔宇科技は2年半で28億元(約455億円)以上の損失を出したことになる。

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