新型コロナ検査で存在感 簡易検査技術の「Ustar」が、新たに数十億円を調達

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分子POCT(Point of Care Testing :簡易迅速検査)診断の「杭州優思達生物技術有限公司(Ustar Biotechnologies)」(以下「Ustar」)が、新たに数億元(数十億円)の資金を調達したと発表した。リード・インベスターは「東方富海(Oriental Fortune Capital)」、コ・インベスターは「辰徳資本(CD Capital)」など。

Ustarは2005年に設立され、交差プライマー等温増幅(CPA)技術と試薬ガラス化技術をベースに、完全自動核酸抽出・増幅一体型装置と各種試薬を開発してきた。 会社紹介によると、製品は常温で保存・輸送が可能なことで輸送コストを大幅に削減でき、特にアフリカや南米など発展途上国のニーズにマッチするという。

同社は、新型コロナウイルス感染拡大以降、2020年3月に中国で初めて新型コロナ分子POCT検査登録証を取得したほか、海外の登録証も相次いで取得するなど迅速に対応し、急ピッチで生産を開始した。 2020年は通年で2000台以上の検査機器が出荷されており、中国国内トップ100の病院のうち2/3以上をカバーし、世界40カ国以上に販売され、税関、検査検疫、公安刑務所などの様々なシーンで使用されている。

アフターコロナ時代の市場競争においても、Ustarは「呼吸器、リプロダクティブ・ヘルス(生殖に関する健康)、院内感染という3つの分野に重点をおき、分子POCTプラットフォームソリューションを提供していく」という明確な戦略を打ち出している。

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