「享物説」 セコイア・キャピタル主導のB+ラウンドで資金調達に成功 累計調達金額は1.1憶ドル超に

「享物説」が近々セコイア・キャピタル主導のB+ラウンドで資金調達することが分かった。ラウンドにはHillhouseキャピタル、IDG、GGV、経緯、真格、険峰等が参加している。今回の資金調達額が6,500万ドル(約70億円)を超えることをチームは明らかにしており、これまでの享物説の調達額は、累計で1億1,000万ドル(約120億円)を超える。

享物説は革新性から、あるいはユーザー増加の観点からを問わず、ひとつの驚異的な製品と見なすことが出来る。「小紅花」と呼ばれるこのポイントシステムは新たな物品取引方式を生み出した。提供されたデータによると、2017年10月上旬から現在まで、2018年7月の時点で、享物説のミニプログラムのユーザー数は2,000万人を超え、アクティブユーザーは100万人を超えている。

享物説の創設者兼最高経営責任者(CEO)孫碩氏は、享物説の「送るだけで、売らない」方式の市場の需要は検証済である。アイテムに磨きをかけることと、人材の拡充が主な方向性であることを語った。

ポイントシステム+テクノロジー = 競争上の武器

孫碩氏の見解では、先発としての優位性のほか、享物説の最大の武器はポイントシステムとテクノロジーにある。

「ポイントシステム」は享物説のアイテム全体の土台となっている。コピーされ難く、競争においての優位点といえる。テクノロジーは直接ユーザーの使用感に関係してくる。

また、マタニティグッズ、メーキャップグッズといったカテゴリの取引が比較的多いため、自然と女性ユーザーの構成比率が高く、65〜70%を占めていることを語った。全体では、ロングテールの非標準品が、流通アイテムの一つの特徴である。しかし同時に、非標準品はアイテムの分散を意味する。現在、享物説プラットフォームにおける回転周期は2日であり、アイテムの80%は1週間以内に取引されているが、実際には回転効率と共にスペースの拡大が必須だ。

そのため、アイテムの識別を通し、人と物のマッチングなどのディープラーニングテクノロジーで「千人千様」の実現を試みている。孫碩氏の構想は、テクノロジーの力を借りてアイテムと人とのマッチングを効率的に完成し、人と人とをマッチングさせ、「最適なアイテムを最も必要としている人の手に渡るようにユーザーを導き、最大限に活用できる世界を実現すること」である。

テクノロジーを実現する上で、享物説創設チーム自体の技術以外に、更なる強化を続け、今年5月、技術パートナーである楚偉氏が加わり、AIとアルゴリズム関連の業務を担当することになり、専門技術チームを形成した。

その他、孫碩氏は、ユーザー数の増加にともない、如何に製品アーキテクチャを最適化し大量のユーザーに対応するかが、テクノロジーを重視し、投資を続けている理由だと語った。

「負の資産」の処理から、ブランドマーケティングの新しいシーンまで

享物説が目指す遊休物品の取引の重点は、「交換」ではなく、「送る」ことにあるという。

商業理念、経済学の観点を問わず、「送る」と「交換」が人に与える心理的な感情は異なる。後者は二者間の同等の価値の取引、この状況下では、双方のアイテムの価値が一致した時に「交換」行為が発生するものであり、この中間プロセスは当然効率に影響するため、享物説は「送る」ことを強く提起している。そうすることにより使われていない「負の資産」の処理を手助けすることになる。また、一部の人達の「得したい」心理を回避し、コミュニティ全体の交流行動を継続させるために、インセンティブとリターンの意味を持つ「小紅花」を導入している。

人気カテゴリでは、アクティブユーザー達が見逃さないように毎日ログインしているため、一瞬で売り切れているという。 これらのユーザーの動きは、自然とプラットフォームのブランドマーケティングの一部となる。さまざまな広告のコンバージョン率が弱くなってきている時、ブランド方は「アイテムを送る」という形でユーザーへ働きかける。 無料のアイテムを提供するだけで広告宣伝となり、ユーザーとの相互作用を発揮することができるのである。現在、ロレアル、マクドナルド、完美日記などのブランドと提携している。

現在、享物説ユーザーの70%は自然増加である。コールドスタートの段階では、インセンティブメカニズムなどで一部のユーザーを獲得し、後期のユーザー増加は主にWeChatコミュニティでのシェア等に起因している。同時に、プラットフォーム上アイテムの品質を向上させることによって、一部の「見物人」ユーザーの参加を促し、新しい流れを引き寄せた。

享物説の始まりは公共の性質を有している。その商品化は主に「アイテムを送る」ためであり、このことによって、更に広まり、より公平になる。

享物説は、当初から主に農村に図書館を寄付する形で公共福祉に貢献している。孫碩氏曰く、現在までに40以上の図書館と数十万冊の本を寄付し、数十万人もの留守児童たちに影響を与えている。これらの本も自身のプラットフォームユーザーからの提供によるものであり、この点から、享物説は整合性のあるツールを提供し、人々が公共福祉の形で彼らの遊休物品を再利用する手助けを行っていると言える。

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