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ネット保険に特化した「衆安在線財産保険(ZhongAn Online P&C Insurance)」(銘柄コード:6060.HK、以下、衆安在線)が、2020年の業績報告を発表した。親会社に帰属する純利益は5億5000万元(約91億円)で、黒字転換を果たした。
2017年の上場以来、衆安在線の業績は成長し続けており、2020年の保険料収入は前年比14.2%増の167億元(約2700億円)、被保険者数は5億2000万人、保険契約数は79億件以上となった。また、支払保険金などの合計が保険料収入に占める比率であるコンバインドレシオ(合算率)も102.5%と大幅に改善。衆安在線はクローズドループでの医療・医薬品・保険サービスに加え、科学技術のアウトプットにより、インシュアテックにおける参入障壁を既に形成している。
衆安在線は海外にも進出し、2020年は日本やシンガポールなどで急速に市場規模を拡大した。例えば、衆安在線と東南アジアの大手O2Oプラットフォーム「Grab(グラブ)」との合弁会社「GrabInsure」は、既に数千万人にオーダーメイドの保険商品を提供している。
バーチャルバンキング事業では、2021年3月18日に同社海外戦略部門の「衆安国際(ZhongAn International)」傘下で香港初のバーチャルバンクとなった「ZA Bank(衆安銀行)」が、ユーザー数30万人超えを発表している。昨年末時点でZA Bankには個人口座で60億香港ドル(約840億円)の預金があり、個人向けに6億5000万香港ドル(約91億円)を融資している。
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