セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
自動運転向けAIチップを研究開発する中国のスタートアップ「地平線機器人(Horizon Robotics、ホライズン・ロボティクス)」(以下「地平線」)が、シリーズCで15億ドル(約1640億円)を調達し、調達後の時価総額は50億ドル(約5480億円)に達した。出資者には半導体デバイスの設計開発を手掛ける「ウィル・セミコンダクター(韋爾半導体)」傘下の産業投資ファンド「韋豪創芯」や中国ディスプレイ製造大手「BOE(京東方)」などが含まれている。
先頃、地平線は米国でのIPOを検討しており、調達規模は10億ドル(約1090億円)に達する可能性があると報じられた。関係者によると、同社はインテルの投資部門「インテル・キャピタル(Intel Capital)」、アジア最大のプライベートエクイティ(PE)ファンド「高瓴資本(Hillhouse Capital)」などから資金を調達しており、早ければ今年年末にも上場する可能性があるとのことだ。
創業者の余凱CEOによると、地平線は中国で初めて自動車向けAIチップの量産化を実現させた企業だ。この2~3年の間に、車載AIチップ「Journey 2(征程2)」、「Journey 3(征程3)」を相次いで発売し、このうちJourney 3は新興EVメーカー「理想汽車(Li Auto)」の初の量産EV「理想ONE」2021年モデルに搭載された。自動運転レベル4向けに開発した第3世代の車載AIチップ「Journey 5(征程5)」も年内にリリースされる見込みだ。
大まかな統計によると、2021年に入って以降、自動運転の分野で約20件の資金調達が行われており、調達総額は100億元(約1710億円)を上回っている。
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録