中国新興が独自開発の無人ヘリコプター、消火活動や輸送に大活躍

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中国新興が独自開発の無人ヘリコプター、消火活動や輸送に大活躍

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積載能力の高い無人ヘリコプターを開発する「航景創新(Flightwin)」がシリーズBで1億元(約17億円)近くを調達した。「達晨創投(Fortune Venture Capital)」と「世紀金源(Golden Resouces)」が共同で出資を主導した。調達した資金で無人ヘリコプターの大規模生産やプロモーション、新製品の開発を進めていくという。

すでに量産を実現

2008年創業の航景創新は、積載量が大きい無人ヘリコプターの開発を行うハイテク企業だ。高性能の飛行コントロールシステムを武器に、積載重量や航行時間を大幅に高めた無人ヘリコプター製品およびソリューションを提供しており、森林火災の消火、救助、物資輸送などの分野で活用している。

航景創新は設立以来、自主開発にこだわってきた。同社の開発スタッフはほとんどが修士課程かそれ以上の学歴保持者で、中核メンバーは清華大学や北京航空航天大学、北京理工大学、ハルビン工業大学など名門校の出身だ。これまでに取得した特許は数十件に上る。同社では冗長設計の飛行制御機能やエンジンのハイパワー化、先端複合材料を採用したローター設計など多くの技術を確立させており、製品の技術指標や安定性、信頼性は業界トップの水準を誇る。

積載量が大きい無人ヘリコプターは主に過酷な作業環境や危険な場面、離着陸が制限される場所で活用され、市場の見通しは非常に明るい。これまで中国国内メーカーの製品は少なく、量産化へのハードルも高かったため、この分野では長らく売り手市場が続いてきた。しかし航景創新に代表される国内メーカーが長年にわたり研究を重ねた結果、積載量が大きい無人ヘリコプターの開発と量産に成功し、国内市場の空白域を埋めることができた。航景創新の無人ヘリコプター「FWH-1000」と「FWH-1500」は、いずれも積載能力が高く、作業計画と飛行を全自動で行える。現在、年産40台ほどで、製品単価は300万~500万元(約5000万~8500万円)、年間生産額は約1億3000万元(約22億円)だという。

無人ヘリコプターは垂直に離着陸するため、滑走路の建設費や使用料などインフラ関連のコストを大幅に削減できる。安全面において、航景創新は低温や強風など劣悪な気象条件を想定し、冗長設計や安全マージンの確保を行っている。完成機から部品、制御システムまで全てを自社でコントロールできるほか、飛行検査やメンテナンスも含めたサービス体系を確立して、製品の安全性を確保している。

SFエクスプレスと提携

航景創新は緊急時の救援活動や輸送などの分野で、中国郵政やSFエクスプレス(順豊)など大手との業務提携を展開。高原地域への物資輸送を行っているほか、政府系機関や大学など複数の機関と連携しながら森林火災の消火活動も実施している。消火能力を持つ1トンクラスの無人ヘリコプター製造に関しては、量産化を実現した中国で唯一の企業となった。

開発から生産、サービスまでを一体化した総合力をさらに高めるため、同社は北京市房山区に1トンクラスの無人ヘリコプターの大規模な生産ラインを建設中で、今月にも操業を開始するという。この生産ラインの稼働が始まれば、年間生産台数は100台を超える見込みで、来年の売上高は3億5000万元(約60億円)以上に達する予想だ。
(翻訳・畠中裕子)

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