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【新華社北京11月19日】中国のネット通販市場で「銀髪族」と呼ばれるシニア層が存在感を増している。今年のネット通販セール「双11(ダブルイレブン)」では、アリババグループ傘下の通販サイト「淘宝網(タオバオ)」が写真や文字を拡大した商品ページを打ち出すなど、シニア層をターゲットとする動きも見られた。
通販サイト大手、京東集団(JDドットコム)のビッグデータを基にまとめたシニア層のオンライン消費動向に関するリポートによると、今年1~9月に56歳以上のシニア層が購入した商品の売上高は前年同期から約5倍に増えた。リポートは、食料品や日用品などの買い物から旅行や病院の手配までオンラインで済ませるシニア層が増え、「銀髪経済」がネット通販市場をけん引する重要な原動力になっていると指摘する。
一方、ライブ配信しながら商品を売るライブコマースのインフルエンサーとして活躍するシニア層も増えてきた。ハイヒール姿で華麗なダンスを披露する80歳の「汪おばあさん」はツバメの巣などを販売。フォロワーは1500万人を超える。シニア女性のファッションリーダーとして人気を博す70歳の「姑媽有範児(スタイリッシュなおばさん)」は粉ミルクのライブコマースで約3万人から「いいね」された。「食いしん坊おばあさん」こと100歳の喩沢琴さんもフォロワーは数百万人に上り、ウエディングドレスのイメージキャラクターにも起用された。
中国社会科学院財経戦略研究院の李勇堅研究員は「シニア層は膨大な数に上る。シニア向けサービスは、社会的価値が高いだけでなく、通販業者にとっては開拓する価値のあるブルーオーシャン市場だ。シニア向けビジネスは『成長産業』と言える」との見方を示す。
中国インターネット情報センター(CNNIC)が発表した「中国インターネット発展状況統計報告」によると、6月末時点の中国のネット利用者は10億1100万人で、うち50歳以上が占める割合は28%に上っている。(記者/王暁潔、趙旭)
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