米ニューヨーク証券取引所で上場した、中国発人気コスメブランド「PERFECT DIARY（完美日記）」を運営する「逸仙電商（YSG）」が先日、2021年第3四半期（7～9月）の財務報告書（未監査）を発表した。

報告書によると、2021年第3四半期の売上高は前年同期比6％増の13億4000万元（約239億円）で、売上総利益率は前年同期比2.2％増の67.9％となった。純損失は3億6200万元（約64億7000万円）で、前年同期に比べて43.8％縮小したが、引き続き赤字の状態が続いている。

コスト面では、期間中の総営業費用は前年同期比13.2％減の12億8000万元（約228億8000万円）で、総売上高に占める割合は95.4％（前年同期は116.6％）だった。中でも販売促進やマーケティング費用は依然として高く、9億1200万元（約163億円）に達し、総売上高の67.9％を占めている。一方で研究開発費用はわずか3580万元にとどまり、総売上高に占める割合は2.7％だった。

決算発表後、同社の株価は11.11%上昇の1株あたり3米ドルに達し、時価総額は18億8900万ドル（約2155億円）となった。今年2月の株価は1株あたり25.47米ドルに上がり、当時の時価総額も160億9700万ドル（約1兆8374億円）まで上昇したが、そこから現在は90％近くも縮小した。

中国コスメ「PERFECT DIARY」が上場後苦戦　9カ月で時価総額75％減