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【新華社北京11月23日】中国のリチウムイオン電池用正極材料大手、北京当昇材料科技(当昇科技)はこのほど、韓国のリチウムイオン電池大手のSKと戦略的協力協定を結んだと発表した。同社がフィンランドに建設する欧州新材料産業基地(欧州プロジェクト)をめぐり、SK(またはその系列会社、投資主体)が30%を超えない範囲で投資することで合意した。
これに先立ち、同社は8日付けの公告でフィンランドの鉱業企業フィンニッシュミネラルグループ(FMG)と、その完全子会社でリチウムイオン電池用材料の生産・販売を手がけるフィンニッシュバッテリーケミカルズ(FBC)と合弁会社を設立し、70%を出資すると発表している。この合弁会社は主に欧州プロジェクトの建設・運営を担う。欧州プロジェクトは第1期として、年産10万トンのニッケル含有率の高いリチウムイオン電池用正極材生産拠点をフィンランドに建設することを計画しており、今回SKと締結した戦略的協力協定の内容には同プロジェクトも含まれている。
SKは韓国三大企業グループの一つで、世界の多くの新エネルギー車(NEV)に車載電池システムを提供している。完全子会社のSKオンは世界の電気自動車(EV)メーカーにエネルギー密度の高い高性能な電池を提供しており、独フォルクスワーゲンや米フォード、独ダイムラー、韓国のヒュンダイとキアなど大手各社の電池サプライヤーとなっている。
当昇科技とSKは欧州プロジェクトのほか、「アジアプロジェクト」と「製品供給」の面でも協力する。そのうち、正極材事業については、共同出資の形で韓国に合弁会社を設立することで合意した。また、韓国法人を通じて米国に直接または間接的に完全子会社を設立し、共同で米国市場を開拓する。
さらに、必要があれば中国に合弁会社を設立し、正極材事業を協力して発展させること、リン酸鉄リチウム事業で協力することでも合意した。当昇科技はSKとの協定締結について、同社が世界の優れたEV産業チェーンに一層溶け込み、アジアや欧州、米国での市場シェアを拡大し続ける上でプラスに働くと説明している。
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