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半導体材料メーカー「英諾賽科(イノサイエンステクノロジー)」が、シリーズDで約30億元(約540億円)を調達した。リード・インベスターは「鈦信資本(TI-CAPITAL)」、コ・インベスターは「毅達資本(Addor Capital)」など。
2015年に設立されたイノサイエンスは、第3世代半導体と呼ばれる「GaN on Silicon」(シリコン基盤上に窒化ガリウム(GaN)などを用いた半導体)のリーディングカンパニーで、GaNを用いた高・低電圧チップの同時量産を世界で初めて実現したIDM(※注)企業だ。
同社の技術は世界トップクラスで、生産能力は中国国内1位。将来的には、データセンターや5G基地局、新エネルギー自動車(NEV)などの分野が同社の成長を支えていくとみられる。
GaNは、耐高温・高圧、高周波、高出力で、エネルギー変換効率が高く、サイズも小さいという特長を持つため、半導体材料として優れている。シリコン製デバイスに比べエネルギー損失を50%以上、装置容積を75%以上削減することが可能だ。
※IDM(Integrated Device Manufacturer)とは、自社内で回路設計から製造工場、販売までの全ての設備を持つ垂直統合型のデバイスメーカーのこと。
(36Kr Japan編集部)
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