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人工知能(AI)企業の「Cresta(クレスタ)」が3月17日、シリーズCで8000万ドル(約99億円)を調達した。リード・インベスターはタイガー・グローバル・マネジメント。コ・インベスターは既存株主のセコイア・キャピタル・チャイナ(紅杉資本中国基金)、A16Z、ポルシェのほか、JPモルガン・チェース、Zoom、Five9が新たに参加した。今回の資金調達で、クレスタの評価額は16億ドル(約1900億円)に達した。
クレスタは2020年に設立され、米サンフランシスコに本社を置く。AI技術を用いてカスタマーサービスやセールスチームの専門性とインテリジェンスを向上させることに注力している。21年には経済誌「フォーブス」の「AI50(世界で最も有望なAIスタートアップ50社)」に選ばれた。
注目すべきは、クレスタが「スタンフォード系」スタートアップということだ。共同創業者は、スタンフォード大学人工知能研究所(SAIL)の博士課程に在籍していたZayd Enam氏と、施天麟(Tim Shi)氏、同研究所の元所長でオンライン教育プラットフォーム「ユダシティ(Udacity)」創業者のセバスチャン・スラン(Sebastian Thrun)氏の3人。スラン氏は、グーグルで自動運転技術の開発を主導していたことでも知られる。
現在クレスタの最高技術責任者(CTO)を務める施氏は、コンピューターサイエンスの名門、清華大学交叉信息研究院の中でもとくに優秀な学生が集まる清華学堂計算機科学実験班(通称「姚班」)で学んだ。在学中は、同班首席としてマサチューセッツ工科大学(MIT)に留学、その後スタンフォード大学の博士課程に進学した。
このほか、同社の中心メンバーには、グーグルクラウドの「Contact Center AI(CCAI)」の共同開発者である武平氏をはじめ、多くの中国人エンジニアが含まれている。
(36Kr Japan編集部)
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