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サムスンは2月20日(米国時間)、同社初となる量産モデルの折りたたみ式スマートフォン「Galaxy Fold」と、5G対応のスマートフォンを発表した。
Galaxy Foldのコンセプトモデルは昨年11月にお披露目されており、この日は今年4月から1980ドル(約22万円)で販売されることが明らかになった。
同モデルは、2枚のAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)ディスプレイと合計6つのカメラを搭載し、どの向きで持っても常に目にした瞬間をとらえることができるようになっている。プロセッサは米クアルコムのSnapdragon 855を採用しており、RAM 12GB+ストレージ512GBというスペックだ。
折りたたみ式スマホにばかり注目が集まるが、発表会のメインは「Galaxy S10」シリーズだ。
同シリーズはS10、S10+、S10eの3モデルに加えて、サムスン初の5G対応モデルもある。6.1インチのS10と6.4インチのS10+は側面をカーブさせたエッジディスプレイ、5.8インチのS10eはフラットディスプレイだ。S10シリーズは全てワイヤレス逆充電対応で、超広角カメラを搭載している。
S10とS10 +はディスプレイ下の超音波指紋センサーで、S10eはサイドの電源ボタン部分にある静電容量式指紋センサーでロックを解除する。
米国での販売価格は、廉価版のS10eが749ドル(約8万3000円)、標準モデルのS10が899ドル(約10万円)、上位モデルのS10sが999ドル(約11万円)からで、2018年版iPhoneに近い価格設定になっている。
現在、中国国内でも予約販売が始まっており、価格はそれぞれ5300元(約8万8000円)、6300元(約10万5000円)、7300元(12万1000円)から。中国で販売されるS10+には、ホワイトセラミックボディの最上位モデルがあり、スペックはRAM12GB+ストレージ1TB、価格は1万2000元(約20万円)で3月8日から販売される。
S10のスペックや性能は申し分のないものだが、消費者を刺激する革新性には欠けている。また中国市場では高価なスマートフォンのニーズはそれほど大きくなく、不評だった2018年版のiPhoneと同様、このような価格設定で消費者を引きつけられるか疑問が残る。ファーウェイ(華為)、シャオミ(小米)、OPPO、vivoなど中国のスマホメーカーは、よりリーズナブルなハイエンドスマホを発売しており、S10シリーズは苦戦を強いられることになるだろう。
S10の5G対応モデルはSnapdragon 855もしくはサムスンExynos 8920プロセッサを搭載し、ディスプレイはSシリーズ最大の6.7インチを採用。3Dの撮影ができるToFカメラを前面と背面に1つずつ追加したほか、大容量の4500mAhバッテリーを内蔵している。
サムスンのIT&モバイルコミュニケーションズ部門社長DJ Koh氏は発表会で、Galaxy端末の販売台数が2010年の発売以来、20億台を超えたことも初めて公表した。
(翻訳・畠中裕子)
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