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TikTokなど、若者に人気のソーシャル動画アプリに利用制限が課されると報じられた。
中国国営の新華社通信が14日付で報じたところによると、多くの若年ユーザーがこうしたアプリに熱中し過ぎている状況を鑑み、関連当局がメスを入れる模様だ。国家インターネット情報弁公室(網信弁、CAC)は5月末より、主要ソーシャル動画アプリに対し、青少年に向けた利用制限システムの導入を義務付ける。
CACの要請を受け、TikTokや快手(Kwai)はすでに3月末に同システムを試験的に導入済み。TikTokの場合は、利用時間は1日40分以内、午後10時から午前6時までは利用不可としている。また、ライブ配信機能は使用できない。快手もTikTokと同様の利用時間制限を設けるが、ライブ配信機能に関しては保留とした。ただし、投げ銭(ライブ配信者に送金する機能)や現金チャージは禁止としている。
中国インターネット情報センター(CNNIC)が発表した統計によると、中国国内のソーシャル動画アプリ利用者は2018年12月時点で6億4800万人。その多くが若年層だ。
成人と比較して自制心が育っていない未成年の間で最近、ライブ配信の投げ銭で高額を稼ぎ出すケースが多数報じられている。
利用制限措置以外に、TikTokでは未成年者に不適切なコンテンツに対してフィルタリングを行っている。快手は未成年向けコンテンツのレイティング組織を発足させた。さらに、各アプリではビッグデータを活用してユーザーの利用履歴を分析し、未成年のユーザーに対し、自動的に利用制限システムを起動させる。
今のところ、ソーシャル動画が若者に及ぼす影響については、ゲームほど非難の対象にはなっていない。今回は弊害が拡大する前に先手を打ったかたちだが、今後は商業的利益と社会的責任の両立が課題となってくるだろう。しかし、ユーザーの多くが若年層である中、本来のコンセプトから外れた優等生的なコンテンツを並べても、ユーザー離れを引き起こしかねない。
(翻訳・愛玉)
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