原文はこちら
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
【新華社北京9月21日】中国では今、過渡的な技術とみなされていたプラグインハイブリッド車(PHEV)が自動車メーカーの競争の場になりつつある。中国汽車工業協会(CAAM)の統計によると、今年に入り、PHEVの販売台数は大幅に増加している。電気自動車(EV)の販売台数は8月が前年同月比92.9%増の52万2千台、1~8月累計が前年同期比の倍にあたる304万台だった。それに対し、PHEVの販売台数は8月が2.6倍超の14万4千台、1~8月累計が2.7倍超の81万8千台で、伸び率はEVを上回る勢いをみせた。
中国EV大手、比亜迪(BYD)の新エネルギー車(NEV)販売台数は21年後半から毎月のように最多を更新し、今年8月には月間販売台数が17万台に達した。そのうち、プラグインハイブリッドシステム「DM-i」を搭載したPHEVの販売台数は9万1299台、EVの販売台数は8万2678台で、新エネ車販売全体に占める割合はそれぞれ52.48%、47.52%だった。PHEVは半数を超えただけでなく、伸び率も大きかった。
今月閉幕した2022年成都国際モーターショーでは、複数のメーカーが自主ブランドのPHEVを出展した。BYDがスポーツ用多目的車(SUV)「唐DM-p」などPHEVの新型車を発表したほか、長城汽車や重慶長安汽車、吉利汽車などのメーカーも新しいPHEVモデルを披露した。
北京航空航天大学の徐向陽(じょ・こうよう)教授は「中国独自のPHEV技術は後追いから先行者と肩を並べるまでになり、さらにはリードするという華麗な変遷を遂げた」と語る。例えば、BYDのPHEVセダン「DM-i」シリーズの販売台数は合弁ブランドの5倍に上ると説明した。中国の調査会社、前瞻産業研究院の報告書によると、現在は中国が世界一のPHEV技術発信国であり、中国のPHEVに関する特許出願件数は世界全体の33.67%を占め、その割合は日本とドイツを上回った。
複数の業界専門家も、中国企業のPHEV技術は自動車業界にとって、効果が実証されている炭素削減ソリューションだと指摘する。同時に、原材料費の高騰が純電気自動車(BEV)の大幅な値上がりを招き、PHEVの経済性が相対的に高くなったとの認識を示した。
原文はこちら
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録