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AIを駆使したオンラインフィットネスサービス「BodyPark(型動公園)」が、プレシリーズAで数百万ドル(数億円)を調達した。出資を主導したのは峰瑞資本(Frees Fund)で、Picus Capitalも出資した。
BodyParkは「AIのアルゴリズム」「リアルな人とのインタラクション」「ゲーム化」の3要素を融合し、ユーザーがいつでも利用でき、内容は専門的で効果が高く、おもしろく継続しやすいフィットネスのプロダクトやサービスを作り出している。
昨秋にリリースされた同社初のコンシューマー向けプロダクト「BodyPark」では、AIと本物のインストラクターの両方を起用してパーソナルトレーニングを提供している。ユーザーは特別な機器を購入する必要がなく、スマートフォンやタブレット、スマートテレビを使えば受講できる。
BodyParkは人間の姿勢を認識し、動作を理解するAIエンジンを独自に開発して取り入れ、これまで定量化が難しかったフィットネス動作のトレーニングをデータ化、インテリジェント化させている。また一方通行のライブレッスンと違い、BodyParkの認定インストラクターは遠隔レッスンでも受講者の動作を見て修正点などをアドバイスし、また受講者からもインストラクターに質問できるようになっている。さらに、AIが修正点を見つけて指摘してくれる技術や、ゲームのように即レスポンスが返ってくるシステムは、受講者が楽しみながらトレーニングを継続できるだけでなく、インストラクターがレッスンの質や効率を高めるのにも役立つ。
BodyParkを支える中核技術は、人体の姿勢と動作を理解する独自開発のAIエンジン「DeepBody Engine」だ。フィットネス用に特化したエンジンで、スマートフォンの2DRGBカメラと互換性を有し、人体のポーズの140以上のキーポイントを正確に捉え、その動作を理解する。さらにトレーニングの成果を評価し、修正点を指摘したり受講者に適切なカリキュラムを推薦したりできる。DeepBody Engineは現在、約1000種類のトレーニング動作を認識し、リアルタイムで修正点を指摘し、レッスン後に分析レポートを提供したり、より理想的なトレーニングプランを提案するなど多様なサービスにつなげている。
BodyParkの創業者でCEOの林宜立氏は清華大学を卒業し、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人物。同氏は「パーソナルトレーニングは対面式サービスを受けたほうが優れた体験が得られる。しかしユーザーにとっては金銭的、時間的なコストが負担だ。オンラインの録画レッスンを利用すれば豊富なコンテンツを利用できるが、インストラクターとやりとりして、直接指導を受けることはできない」と述べ、BodyParkは両者の中間のポジションを狙ったと説明する。
BodyParkの認定インストラクターは研修と審査を受けた後、フルタイムかパートタイムかの勤務形態を選んで契約に至る。報酬はレッスンの実施時間に応じて計算され、リモートレッスンに必要なツール一式も支給される。
BodyParkのオンラインパーソナルトレーニングは単発受講のほか、回数無制限のシーズン受講、半年受講、年間受講などの料金体系が設けられ、新規ユーザーの初回の支払いは2000元(約4万円)から3000元(約6万円)ほどだという。新規ユーザーの4割以上が口コミによる入会で、入会半年後の継続率は80%以上になる。月あたりのレッスン提供力は今年8月末時点で数千コマで、月あたりの受講者数はのべ数万人に上るという。
(翻訳・山下にか)
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